突然ですが皆さんに質問です。
“就職活動をするうえで重要視していることは何ですか?”
仕事内容、福利厚生、社風や会社のカルチャー・・・。
企業選びをする要素はたくさんありますよね。その中でも気になる要素の1つ「一緒に働く仲間の雰囲気」。
今回はこの要素に着目して、株式会社ヤマウ(以下:ヤマウ)さんの製造本部の森本海人(もりもとかいと)さんと技術本部の坂井義彰(さかいよしあき)さん、営業本部の井本裕一郎(いもとゆういちろう)さん、管理本部の佐藤麻衣(さとうまい)さんにインタビュー。
前回取材の仕事内容ややりがいなどについてのお話に引き続き、4名の皆様にたくさんのお話を伺いました!
出かける時、道が整備されていなければ目的地には辿り着けません。電気が使えなければ、見たいものを照らすこともお湯を沸かすこともできません。 土木インフラは、私たちの毎日を支えてくれる産業なのです。 この土木インフラ整備に使[…]
互いの部署との関係性や一緒に働きたいと思う人物像について熱く語っていただきました。ぜひ最後までご覧ください!
プレキャストコンクリートへの誇り
ヤマウさんの事業内容は主に道路、ダム等に使用されるコンクリート製品の開発・設計、製造、販売、施工です。
“コンクリート製品”と聞いてあまり想像がつかない人も多いと思いますが、コンクリート構造物を作る工法は大きく分けて2つあるそう。
1つは工事現場で一から型枠をつくり、その型枠の中にコンクリートを流し込んで固めて作る『現場打ち』。 もう1つは工場でコンクリート製品を作って、それを部品として現場に運び、組み立てる『プレキャスト工法』。
ヤマウさんでは、プレキャスト工法で使われるプレキャストコンクリートを製造しています。
プレキャスト工法であれば、現場で作業する工程が短くて済むため、人手も少なく、時間も短縮でき効率良く作業を進めることが可能です
5年前、九州北部豪雨で福岡県の朝倉市などが災害に見舞われたことは皆さんの記憶に残っているかと思います。その際、水害を防ぐために貯水槽を設置したこともあります
災害が起きた時の復旧作業は、人々の命を救うためにかなりのスピードを求められます。普段、目に見えるモノではないけれど、実は陰で私たちの安心安全な毎日を支えてくれているところにヤマウが与える価値があるのではないかと語ってくださいました。
ヤマウの強みは、官公庁や設計コンサルタントに対して製品をPRする開発営業の力だと感じています
官公庁や設計業社、施工業社など多くの組織が関係し合うのが建設業界の特徴。建設業界の関係図は以下の図のようになります。
1つの工事が行われる流れは①〜③のようになります。まず、官公庁のような施主が設計事務所や建設コンサルタントに建設概要を伝えます。次に、その内容を確認した建設コンサルタントが調査を行い、設計業者が図面や仕様書を作成し、施主に渡します。そして最後に、施主はその図面や仕様書を参考に、施工業者に工事の発注をします。
つまりヤマウさんなどの製品メーカーは、施工業者だけでなく、工事の発注元である“官公庁”や、その官公庁の委託を受けて調査や図面作成を行う“建設コンサルタント”にも製品のPRを実施。
これが井本さんのお話しされた開発営業の概要です。
開発営業の力だけではなく、開発グループと連携して色々な種類の製品を作っているので、様々なニーズに応えられることもヤマウの魅力だと思います
部署を超えた繋がり
皆さんはそれぞれ異なる部署に所属されていますが、部署間の繋がりなどはあるのでしょうか?
私は技術本部に所属しているのですが、新商品の開発で作る場所が必要な場合や、試験体を作る場合に製造本部と打ち合わせをすることが多いです
新たに何かを作るというとかなり労力も要りますし大変なことだと思うのですが、技術本部と製造本部でぶつかり合うことはないのですか?
あとは、私たち営業本部が実際にお客様と打ち合わせしてきた内容を、技術本部に伝え、図面に落とし込んでもらうことはよくありますね。
営業本部と技術本部はかなり密接に関わっていると思います。お客様の要望を間違いなく全て反映させるためにも重要な連携なんです
お客様の声に一番近い営業と、モノを開発する技術。この関係性が、ヤマウさんのより良い製品づくりのための鍵となっているのだなと感じました。
では管理本部はどのようなつながりを持っているのでしょうか?
私たちは製品に直接的に関わることはないですが、それ以外のことに関してそれぞれの部署から“要望”がくることが多いですね。その要望に対して私たちが応えるといった関係性です。
あとは部署を飛び越えて、一個人からの要望や相談もあります。なので、管理本部の私としては社員一人ひとりと向き合うことを大切にしています
互いに尊敬し合える存在
工事の案件が大きなものほど、部署を超えた関わりが深くなっていくそうですが、最近で一番大きな案件はあの博多湾に建設された人工島であるアイランドシティだとか。
国際コンテナターミナルという大型コンテナ船などが着岸できる場所があるのですが、そこにヤマウの製品が入っているんです。私自身も経験したことのないくらい大きな現場だったので、様々なトラブルがありました。
それでも同じ部署の社員さんはもちろん、他部署の方ともいつも以上に連携を取りながら完成させたので、強く印象に残っています
様々なトラブルに対しては、皆さんどのように対処されているのですか?
私は何かあればすぐに製造本部や技術本部に相談しますね。そして必要であれば、実際に一緒に現場へ出向いてこの場合はどうすればいいのかを話し合ったり、補修や改良の工事を行ったりします。
部署間での関係性が構築されているので、いざというときにもかなり頼りになります
皆さんそれぞれの部署を尊敬し合っており、仲が良い雰囲気が伝わってきますが、ご自身が所属する部署の印象はいかがでしょうか?
若い方が多いということは、工場全体も明るい雰囲気なのでしょうか?
そっちですか!!とついつい突っ込んでしまった筆者ですが、森本さんのお話を聞く限り、工場自体の電気も働く人も明るく元気な雰囲気なのだろうなと感じました。
技術本部は他の部署に比べれば、黙々と一人で作業することが多いので静かなのかもしれませんね…基本的におとなしい人が多いです。
かと言って仲が悪いわけでは決してなくて、仕事のことでは相談に乗ってもらうこともありますし、近すぎず遠すぎずのちょうど良い関係性を築けているのではないかなと思います
営業本部はおしゃべり好きな人が多いですね。歳は離れているのですが、馬鹿話で盛り上がったりすることもありますし、とても仲が良いです。
仕事で困った時も助けてくれるので、一番若手の私にとってはやりやすい環境だと思います
管理本部は真面目な人が多いですね。数字を扱うこともあり間違えられない細かな業務を担っているので、皆さん慎重にお仕事をされているイメージです。
あとは、色んな部署の方たちと関わるので、顔が広い人も多いです。皆さん優しいですし、関わりやすい雰囲気があります
ものづくりが好きな人大集合!
では皆さんが一緒に働きたいと思う人ってどんな人ですか?
会社がどれだけ環境を整えてくれていたとしても、工場での作業は危険と隣り合わせの現場であることに変わりありません。その環境下では、自分自身の危険予知能力が重要になってくるのではないでしょうか。
技術本部は、毎日コツコツと仕事をできる人が向いているのではないかなと思います。個人的には発想豊かな人を魅力的に感じます。
既存の製品だけではなくて、規格外のアイデアから製品を生み出す必要があるので、そういった能力を持っている人が良いのではないかと思います
クリエイティブは思考を持った人が向いているのですね。
営業本部は、一人で何でも抱え込みすぎないという気持ちが大切だと思います。
人と人との関わりの中で、たくさんの理不尽に出会うこともあります。その中で、言われたことをそのまま全て受け止めてしまうと“自分”が持たなくなってしまうと思うんです。そうならないためにも、上手に聞き流すことができる人が営業に向いていると思います。
もう1つあげるとすれば、向上心がある人ですね。営業成績として、自分の行動が数字になるのでそれに対して全力で取り組む意欲のある人が良いと思います
管理本部は、与えられた仕事をきちんとやり遂げられる人が良いなと思います。間違えられない業務が多いので、正確さが重要だなと感じています。
あとはコミュニケーションを取れる人ですね。ちゃんとした軸を持って、相手に寄り添った考え方ができることが重要だと思います。寄り添いすぎると、それはひいきになりかねません。会社の経営を担う部署では、会社の決まりに則った軸を持って、物事を判断できる能力が必要になってくると思います
かなり難しいことですね。会社の決まりと自分の気持ちが板挟みになってしまうこともありそうです。何か佐藤さん自身が意識していることはありますか?
部署ごとに違った人物像が出てきたり、個人個人で大切にしていることや気をつけていることが違うので、聞いていてとても勉強になりました。
では最後に就職活動をしている学生に向けて一言お願いします。
就職活動をしたあとの話にはなるのですが、どれだけ行きたい会社に入ったとしても絶対に“この会社で良いのだろうか”や“友達の会社楽しそう”といった負の感情が出てくると思うんです。それこそ入社したばかりの頃は、隣の芝が青く見えるんですよね・・・。
でも2、3年続けていると自分でやれることが増えてやりがいを感じられる瞬間も増えてくると思います。なのでそれまでは諦めずに続けて頑張っていって欲しいなと思います
株式会社ヤマウさんのお話を伺って
今回は第1部、第2部合わせて約2時間におよぶ取材でした。
ヤマウさんがどんな事業を行っているのかや、具体的な仕事内容はもちろん、4名の方の仲の良い関係性も伝わってきたのではないでしょうか。
筆者が今回の取材で一番心に残ったのは「選んだ道を正解にする努力をする」というお話です。就職活動をしている学生さんはもちろん、4月から新たな生活をスタートされた方にとっても響く言葉だと思います。
もしかしたら、「こんなはずじゃなかった」「もっと良い道があったのではないか」そんなことも考えてしまうかもしれません。でも人生の選択に正解も不正解もありませんし、何よりその道を選んだのは自分自身です。進んだ道に後悔する時間より、正解にする努力に時間をかけた方が人生豊かに生きていけるのではないかとお話を聞いて感じました。
ヤマウさんの過去の記事と企業HPはこちらから
街を歩くとき、山や海でレジャーを楽しむとき、目に映る風景全てに“土木”は存在します。 皆さんは“土木”と聞いてどんなことを思い浮かべますか?
正直私は、ヘルメットを被った人が道路工事をするくらいにしか思っていませんでした。([…]
出かける時、道が整備されていなければ目的地には辿り着けません。電気が使えなければ、見たいものを照らすこともお湯を沸かすこともできません。 土木インフラは、私たちの毎日を支えてくれる産業なのです。 この土木インフラ整備に使[…]
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