【株式会社ヤマウ】部署を超えて支え合う。繋がりが会社の未来を創る。

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出かける時、道が整備されていなければ目的地には辿り着けません。電気が使えなければ、見たいものを照らすこともお湯を沸かすこともできません。

土木インフラは、私たちの毎日を支えてくれる産業なのです

この土木インフラ整備に使われるコンクリート製品を通して、安全・安心で快適なまちづくりに貢献している福岡の会社が株式会社ヤマウ(以下:ヤマウ)。

ヤマウでは主にコンクリート製品の開発・設計、製造、販売、施工などを行っています。

今回は、製造本部の森本海人(もりもとかいと)さんと技術本部の坂井義彰(さかいよしあき)さん、営業本部の井本裕一郎(いもとゆういちろう)さん、管理本部の八尋麻衣(やひろまい)さんに取材させていただきました。

全ての部署から1名ずつ、社員さんにお越しいただきました!(お忙しい中ありがとうございます…)

働く社員さんたちに、実際の仕事内容やお互いの部署との関係性、そして一緒に働きたいと思う人物像について楽しくお話ししていただきました!かなり会話が盛り上がってしまったので、今回は2部構成でお届けします!

第1部の本記事では、ヤマウの部署ごとの仕事内容を詳しくお伺いし、皆さんがどのようなキャリア選択をされてきたのかや仕事のやりがいなど、4名それぞれの仕事観についてお伺いしました。ぜひ最後までご覧ください!!

案内された部屋に入ると、すでに4名の社員さんが揃われており、自己紹介をしていただきました。

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製造本部に所属する入社8年目の森本海人さん(左上)、技術本部に所属する入社10年目の坂井義彰さん(左下)、営業本部に所属する入社9年目の井本裕一郎さん(右上)、2018年に製造本部に入社され去年の8月から管理本部に所属する八尋麻衣さん(右下)

本日は社員さん同士の対談形式でいろんなお話を伺えたらと思っております。よろしくお願いします!

皆さん「かなり緊張していますが、よろしくお願いします」

※本取材は2022年3月に実施したものです。

ヤマウの仕事内容ってどんなもの?

ヤマウはコンクリート製品の開発・設計、製造、販売、施工などを行う会社で、主に4つの部署から構成されています。

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森本さん

製造本部は製品を作るのが主な仕事です。まず作業工程を考えて営業さんと納期の打ち合わせを行います。そして、工場の製造工程を作成し、それを元に製品を作っていきます

私が所属している品質管理グループでは、セメントや砂・砂利といった素材の検査や日々の生コンの状態の検査を行い、高品質の製品が作られるようにチェックしています。また、出来上がった製品の品質を保証するための検査を行い、結果をまとめるといった事務作業なども行っています。

業務(工場総務)は、工場で働く社員の労務管理や原価管理を行い、工場での生産や働く社員へのサポートを行ってくれています

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製造本部はモノを作るのが主な仕事ですが、その中でも製品の品質チェックを行っていたり、全体の業務管理をしたりなど更に3つのグループに分かれています。それぞれがしっかりと役割を果たすことで高い品質を保ち、お客様からの確かな信頼を得ているのだなと感じました。

では技術本部では普段どんなお仕事をされていますか?

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坂井さん

技術本部では主に設計・開発の仕事をしています。設計は、営業がお客様と技術的な検討ができるように、また製品が現場で使われるために必要なサポートを行う職種です。

もっと詳しくお話しすると、構造計算や設計図面の作成を行ったり、製造部門が製造できるよう図面の作成をします

構造計算…とは何でしょうか?

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坂井さん

主にコンクリート構造物そのものの重さや、車の重さ、土の重さなどによって、コンクリート構造物がどう変形し、どう応力が生まれるのかを計算し、安全性を確かめることを指します。

この計算を使って、私たちはどれくらいまでの重さの車や土であればコンクリート構造物が耐えられるのかなどの計算を行うんです

そんな計算があるのですね!理系の学生さんは聴き馴染みのある言葉かもしれませんが、筆者も含め、文系の皆さんの中には初めて知った方もいるのではないでしょうか。

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坂井さん
また、私が所属している開発グループでは、営業さんからこういう商品を作りたいという相談が来たら、一緒に調べて既存の製品の改良版を検討したり、生コンなどの素材自体の研究をし、新製品を生み出します

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営業さんとの関わりの中から、新たな製品が生まれることも多いのですね。では、技術本部と深い関わりを持つ営業本部で働く井本さんの主な仕事内容はどんなものなのでしょうか?

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井本さん

営業本部は、大きく2つに分かれています。

ひとつは、建設コンサルタントの業者様に、製品や工法、それを用いたときのメリットなどをお伝えし、自社製品を設計図面に折り込んでいただけるようにPRする営業です。自社製品を設計図に入れ込んでもらうと、後の営業が行いやすくなるんです。

もうひとつは、ゼネコンや施工業者様に対する製品の納品です。製品の提案と納品に向けた打ち合わせ、そして受注後は納品までの段取りを社内外と行い、納品を行います。主にお客様から相談された依頼について技術本部や製品本部の社員と話し合いを重ねるので、調整力がかなり磨かれると思います。

私の場合はスケジュールを組んでいく中で、お客様から「それでは間に合わない」と言われ、調整すると製造本部から「そのスケジュールは難しい」と言われたり…板挟み状態になることも多いですが、そういったやりとりを繰り返してやっと製品を納品できます

営業本部の仕事は調整役としての役割がかなり重要になってくるのですね。

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井本さん

そうですね。自分のスケジュールの組み方次第で、製品の完成や納品が遅れたりする場合もあるので、ちゃんと工程が進むように意識しながら仕事をしています。

そんな中でも製造本部と技術本部が支えてくれるのでとても助かっていますし、お互いに深く関わり合いながら仕事をすることができていると思います

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では管理本部はいかがでしょう?

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八尋さん
今、皆さんの話に全然出てこなかったのであまり想像が付きにくいと思いますが(笑)私たちは主に会社の事業活動全体のサポートをしており、大きく人事総務・財務経理・経営企画の3つに分かれています

第1回目の取材でインタビューを受けていただいた寳藏寺(ほうぞうじ)さんと永峰(ながみね)さんも管理本部所属でしたよね。

取材①

街を歩くとき、山や海でレジャーを楽しむとき、目に映る風景全てに“土木”は存在します。 皆さんは“土木”と聞いてどんなことを思い浮かべますか? 正直私は、ヘルメットを被った人が道路工事をするくらいにしか思っていませんでした。([…]

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八尋さん

そうですね。お二人が所属されている人事総務は、採用や教育・研修や給与関係をはじめとした労務、備品の管理・発注、会議や社内のイベントなどの企画や運営が主な仕事です。例えば今座っているこの椅子一つを準備したり、工場やオフィスの整備、営業さんが使う車の手配など幅広い業務をしています。

財務経理は会社の事業をすべて数値化し、どのようなお金の動きがあるのかを見える化し、今後の資金運用と資金調達を扱っています。

経営企画は、経営戦略の立案を行います。そのほかにもIT統括グループが部署内にあるため、ITを起点とした業務効率化推進も行っています

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他部署との関わりは少ないですが、業務としては数え切れないほど幅広いサポート役に徹しているのですね。

ヤマウと出会ったきっかけ

皆さんがヤマウに入社しようと思った理由は何だったのですか?

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森本さん
宮崎の工業高校に通っていて、先生の紹介で入社しました。なので明確な決め手はないですね…
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井本さん
私も商業高校出身で、たまたまヤマウから求人が出ていたので何となく良いなと思い入社を希望しました

森本さんと井本さんは高校卒業後、ヤマウさんへ就職を決めたそう。

では坂井さんはどのようなきっかけでしたか?

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坂井さん
私は大学院まで通い、コンクリート材料系の研究をしていました。なので、設計コンサルタントや建築会社をメインに考えて就職活動をしていたのですが、研究室の先生からヤマウのような製品メーカーもあることを教えてもらい、興味が湧いたので受けようと思いました

え!コンクリートの研究ですか!?

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坂井さん
そうですね。当時、宮崎の火山が噴火して火山灰が余っていたので、それをコンクリートの材料として使用できるのかという研究を行っていました

もしかして、コンクリートマニアですか…?

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坂井さん
マニアではないです!!
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井本さん
いやいや、学生の頃からコンクリート大好きだったでしょ!
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坂井さん
だから違うって!(笑)自分でもなぜかわからないけれど、コンクリートから離れられない人生なんですよね
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最初は緊張されていましたが、お互いの過去や新たな一面が見えてくると笑顔が増え、楽しそうにお話しされていました。

では、八尋さんはなぜヤマウさんに入社されたのですか?

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八尋さん

誰かのサポート役をしたい”という思いがあり、事務職を探していました。

そして求人サイトでヤマウを見つけて、こんなに身近なところに使われている製品を作っている会社って素敵だなと思ったんです。全然知らないコンクリートの世界でしたが、だんだん興味が湧き、製造本部の業務部に入社を決めました

最初は製造本部に入社されたのですね!

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八尋さん

そうですね。実家が建設業をしていたのもあり、元々モノづくりに興味があったので製造本部の業務部に入社しました。加えて、工場長のとても素直で優しい人柄に惹かれてこの会社にしよう!と決めましたね。

その後家庭の事情で一度退職したのですが、縁あってヤマウに戻ってくることになり、次は会社全体を支える役割を担いたいと思ったので管理本部への入社を決めました

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八尋さんはなぜサポート職をしたいと思い始めたのでしょうか?何かきっかけがあれば教えてください。

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八尋さん
私は昔から、自分で成果をあげるよりも、誰かが成果をあげて喜んでいる姿を見る方が嬉しいと感じていたんです。自分が手助けをすることで、相手が喜ぶきっかけになればという思いが強くありました

他の企業に入社するという選択肢もあった中で、再びヤマウを選ばれた八尋さん。今までは工場の中の人を支える立場でしたが、これからは大好きな会社全体のサポート役として更に頑張っていきたいと熱く語ってくださいました。

選んだ道を正解にするということ

皆さんが働いてみて感じるお仕事のやりがいって何ですか?

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森本さん
頭や図面の中にあったモノが形になっていくことが純粋に楽しいですね。紙に書かれただけの絵だったものが、立体となり自分よりも遥かに大きなモノになる。これに携われていることにやりがいを日々感じています

元々モノづくりに興味があったのでしょうか?

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森本さん

そうですね。でも、学生の頃は建築士になりたくて、モノを作る方ではなくて図面を書く方を勉強していました。今振り返れば、当時思い描いていた夢と違うことをやっていますが、全く後悔はしていないですね。

ヤマウの製造本部で働いて初めて、モノが出来上がる瞬間を見ることができたり、自分が作り上げたんだという達成感も感じることができたので、この仕事に出会えて良かったなと思っています

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進路選択や人生の選択で、昔の自分が思い描いていた通りにならないことも多いと思います。それでも腐れることなく進んだ道を正解にしていく努力をされてきたからこそ、今の自分の人生に満足されているんだろうなと感じました。

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井本さん

私は営業なので、私のミス一つ、行動一つで損失を出してしまうということが起こり得ます。

毎日緊張感を持って仕事をしているので大変ですが、その中でお客様と関係性を構築しながら、最後に“ありがとう、おかげで助かった”と言われた時はものすごくやりがいを感じます。

私も実は製造本部に入社したんです。

しかし当時の社長から営業向きだと言われ、営業本部に異動しました。最初は、営業って大変で嫌だなと思っていたのですが、だんだん自分が関わるお客様から“井本くんなら信頼できる”と言われたり、直接感謝されることが増えてとても嬉しいです。

また、営業職ならではの人と人との繋がりの大切さを強く感じますね

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営業は、会社と顧客の連絡口です。ゆえに、関わるお客様の反応をダイレクトに感じることができます。

良い提案ができたとき、お客様の問題点を解決することができたとき、直接「ありがとう」と声をかけてもらえるのは営業職の特権です。責任感はとても感じる職業ですが、自分の会社の存在意義を最も感じられる仕事であると言っても過言ではないとお話を聞いて感じました。

会社の未来のために今自分ができることを

では今後の目標はありますか?

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森本さん
今のうちにコンクリートの勉強をして知識をたくさん身につけたいなと思っています。コンクリート系の資格、施工だったり工事にまつわる資格があるので、取得を目指して頑張りたいです。その上で経験を積んで、将来的には工場長になりたいと思います

元々違う道に進みたかった森本さん。ヤマウで製造業の魅力に気づき、自分の新たな道が開けたと言います。

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坂井さん
私は今年で入社して10年という節目です。今までの10年である程度、技術本部として学べることは身についてきたなと感じているので、これからは別の部署の知識も取り入れていきたいと思っています

別の知識を取り入れると、具体的にはどう役に立っていくのでしょうか?

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坂井さん
例えば簿記の知識を勉強すると、どうすれば予算を抑えられるのかを考えられるようになったり、コンクリートの形状を勉強すれば製造部門での作りやすさまで配慮した図面の提案も可能になるのではないかと思っています

なるほど、自分の部署のことだけではなく他部署のことまで幅広い視点を持つことができるようになるのですね。

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坂井さん
そうですね。予算を抑えると、商品の値段も安くなり、営業部の方も売りやすくなると思うので、多方面に配慮できる技術者になりたいと思います

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では井本さんはいかがでしょう?

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井本さん

営業本部で一番若い社員が私なんです。この業界はお客様から厳しい言葉をいただいたりすることも多く、若い人たちにとっては辛い場面も多いと思います。ですので早いうちに私が成績を残して、そういった環境を変えられる人間になりたいと思います。

私も苦しい時期がたくさんあったので、なるべくこれから入ってくる若い人たちに同じ思いをさせないように働きやすい環境をつくっていけたら良いなと思います

どちらかというとプレイヤーとして活躍したいというよりも、環境を変えるマネジメントに注力していきたいということですか?

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井本さん
そうですね、私自身はプレイヤーとして頑張っていきたいとも思いますが、今後この会社の発展や継続を考えた時に、そういった視点も大切なのかなと思います

営業本部で一番若手の井本さんですが、自分の成績だけでなく会社の未来まで考えているところに感動しました。

八尋さんはいかがでしょうか?

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八尋さん

管理本部で働いてみて、実際に会社の経営を間近に見ることができました。

会社全体を見つつ、社員の方の意見にも耳を傾けながらより働きやすい環境を企画できるような仕事をしていきたいと思います

サポート役に徹することなく、その枠から飛び出てみたいという欲が出てきたということでしょうか?

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八尋さん
そうかもしれませんね。より働きやすい環境を作るには自分も行動して会社を引っ張る存在になることが大切だと思うので、ちょっとずつ頑張っていきたいと思います

株式会社ヤマウさんのお話を伺って

今回の取材で皆さんの仕事のやりがいや考え方をお伺いしてみて感じたことは、皆さん自分の選んだ道を正解にする努力を惜しまずに新たなことにチャレンジし続けているということです。

描いていた未来でなくとも、今自分が任されている仕事に誇りを持っている姿が印象的でした。

次回の第二部では部署間の繋がりや関係性などを深堀りします!また、皆さんが考える「ヤマウが求める人物像」についてもかなり熱くお話しいただいたのでそちらもお楽しみに!

株式会社ヤマウ

当社は九州一円で、ヤマウオリジナル製品・JIS製品、側溝ブロック、擁壁ブロック、道路用コンクリート製品、河川用コンクリー…

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