【東洋ステンレス研磨工業】磨いて輝かせる“会社と金属”。

東洋ステンレス研磨工業 20「ステンレスはサスティナブルなものです。

一度加工されたステンレスでも、別の形として生まれ変わり輝きを放つことができます

このステンレスを使ってモノづくりを行うのが私たちの仕事です」

今回ナビラズが取材したのは東洋ステンレス研磨工業株式会社さん。

サスティナブルとはつまり持続可能であるということ。

永久的に活用できるステンレスを使用して、受託型製造業意匠金属メーカー事業を行っているのが東洋ステンレス研磨工業株式会社さんです。

創業してから54年、福岡県は太宰府市で事業を営む東洋ステンレス研磨工業株式会社さんの3代目社長、門谷豊社長にお話を伺いました。

門谷社長が持つ熱い情熱をぜひ最後までご覧ください!

東洋ステンレス研磨工業がチャレンジし続ける理由。

まず皆さんにご覧になっていただきたいお写真があります。

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こちらは全て東洋ステンレス研磨工業株式会社(以下:東洋ステンレス研磨工業)さんが製造したメタルプロダクト

詳細は東洋ステンレス研磨工業さんの以下のページからご覧いただけます。

デザイン金属ライブラリは建築、デザインに関わるプロ向けの情報サイトです。…

ステンレスを研磨すると聞くと、「工場に必要な備品」や「大きな機械に使われる部品」というようなイメージを持つかもしれません。

しかし、“ステンレス”にはまだまだ私たちの知らない魅力や表情があることが写真から分かります。

東洋ステンレス研磨工業さんの受託事業は、九州から沖縄中四国までの汎用意匠ステンレスを展開しています。これは半導体製造装置用部材から、医療、食品業界など多岐にわたる事業。

加えて自社商品である意匠金属メーカーの位置付けは、意匠性の高い建築内外装や高級キッチン用部材、家具などのハイエンド品展開。アーティストとのコラボレーションによるアート作品も製造しています。

このアート作品を作成することは新しいチャレンジだったと門谷社長は話します。 

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2009年頃から国が“知的資産経営”というものを推進し始めました。

つまり、ただ仕事をこなすのでなくて“目には見えない資産を活用した仕事”をしようという活動が始まったんです。

そこで私たちも会社の歴史を勉強し直したり、会社組織全体を見直したりして、東洋ステンレス研磨工業の見えない資産は“金属研磨技術”であるとしました。

この金属研磨技術を見える化しようということでデザイナーさんと協力しつつチャレンジしたのが“梅陽”という傘立て。

しかし膨大なコストがかかることから売価も上昇し、これを販売することは現実的ではなかったので、試行錯誤を繰り返し確立したのが意匠金属メーカーMAKOなんです

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東洋ステンレス研磨工業さんに存在する“見えない資産”を活用し、金属が持つ魅力を届ける“MAKO”

これまでには行っていなかった“チャレンジ”をするという行動の裏側にはどんな思いが込められているのでしょうか。

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まず根底にある思いは、東洋ステンレス研磨工業で働く社員たちが幸せでないといけないというものです。

会社というものは社員それぞれが夢を叶える場所だと考えています。“夢”というのは人それぞれでいいんです。“お金をためてあんなことをしたい”とか“技術を磨いて独立したい”とか。

ただ共通して言えるのは、社員それぞれの夢を叶えるには現状維持の給料しか払えない、福利厚生が変わらない会社では良くないということ。

ですから新しい取り組みにチャレンジをしこれまでよりも広い舞台で活躍する会社にならないといけないんです。

この前提があるうえで考えているのは東洋ステンレス研磨工業の経営理念でも示している“存在価値”というもの。

存在価値のある会社になるには、お客様から本当に求められる技術や商品がなくてはなりませんし、そのためには自分たちの技術を磨き、世界へ発信していかなければなりません。

この2つの思いから新しい取り組みにチャレンジしました

働く社員さんたちの夢を叶える、そして存在価値のある会社として活動をすること。

これが新しい取り組みにチャレンジする意義だと語ります。

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ですので、社員のためにも、存在価値のある会社としてこれからも在り続けるためにも “新しい道をつくりたい”という思いを持っています。

そのために私が先頭を走って新しい道を見つけ、社員にこれまでとは違う“活躍の場”を提供したり、社員が持つ “こんなことがしたい”という思いを実現する機会を作ったりしています。

こんなふうに社員の夢を叶える環境を多面的につくっていく、そして存在価値のある会社として存続することがチャレンジの裏側にある思いです

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東洋ステンレス研磨工業・門谷社長が話す「社長の仕事」。

門谷社長は大学を卒業後、大阪の企業に就職し、営業や新規事業開発で経験を積んだ後、東洋ステンレス研磨工業に入社。

入社後は製造部門にて研磨を行い技術習得、営業部門では従来顧客ベースの受託事業発展と、新規ユーザーや新規業界の獲得を行い、開発部門では、真空堆積技術開発や意匠研磨技術開発を行なったそう。

現在は3代目としてご活躍する門谷社長ですが、社長というお仕事をどのように考えていらっしゃるのでしょうか。

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人それぞれ考え方はあると思いますが、私は“船長”であると考えています。

船の舵をとり、目的地まで航海をする責任者。

それが社長です

社長は船長であるという言葉、言い換えてしまえば“リーダー”や“長”みたいなものかなと思いましたが、門谷社長が“船長”という言葉を使ったことにはある思いがありました。

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会社を経営するということは簡単なことではありません。

私は3代目ですから、過去2代に渡って磨かれた技術や、関係性を築いた取引先がいるから“簡単じゃないか”と思われることもあります。

しかし、実際はそうではありません。

先ほども話したように、現状維持の力しかない会社というのは様々な影響を受けてどんどん廃れていってしまいます。それではダメなんです。

社員のために成長し続ける会社でなくてはならない。だからこそ、何代目であろうが社長の仕事の難易度は変わらないと思います

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そのような中で社長という仕事は“先の見えない道を突き進むこと”だと考えます。

霧で先が見えなくても先陣を切って突き進み新しい航路を見つける。それが社長の仕事です。

しかし、闇雲に突き進み続けるのではなく、視界を良好にするためにマーケティングという技術を使ったり、船のメンテナンスをするように会社組織自体の環境整備も行わなければなりません。

だからこそ社長という仕事は船長である。私はそう考えます

社長というお仕事に対する門谷社長の言葉は、冷静ながらも情熱を感じました。

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加えて社長には“覚悟”がなければなりません。“頑固であれ”というわけではなく、覚悟がないといけないんです。

周りから言われたことを常に受け入れて航路変更をしていては目的地まで辿り着きません。

それに会社を経営していたら本当に様々なことが起こります。そういった波に煽られて転覆してしまってもいけません。

どんなことがあっても会社という船を守り抜き、社員を幸せにしなければならない。

そういった覚悟が必要だと考えています

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東洋ステンレス研磨工業では社長になる直前、統括部長として仕事をしていました。

その頃から社長という仕事の重要性は分かっていたつもりでしたが、いざ社長になってみると想像していたものとは雲泥の差でした。

しかし、一企業の社長として仕事をするのだから甘えてはいられません。

大変なことが起こった時に私が匙を投げてしまうことは簡単かもしれませんが、そうすると困る人がたくさんいます。

社員にも、その家族にも、取引のある方々にも、思いつくだけでもとても多くの人にその影響は出ます。

だからこそ会社を成長させなければならない。

チャレンジして、失敗して、またチャレンジしてということを何度も繰り返していく。その先頭に立つのが私の仕事だと思っています

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金属の魅力でワクワクする会社に。

現状維持ではなく成長するために先頭に立ってチャレンジをし続けたい。

そうお話ししてくださった門谷社長が目指す東洋ステンレス研磨工業の姿は“自律した会社”

ここにはどのような思いが込められているのでしょうか。

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会社組織として目指すのは“社長がいなくても社内が円滑に回る”環境というもの。

今後の社長は家族や親族でなければならない、つまりオーナー経営でなければならないという状態にはしたくありません。

“社長”という存在に左右されず、会社組織がしっかりと機能する。そのうえで社長が舵をとって突き進む。これが理想です。

そういった姿を目指すには社内の環境が重要。各部門が何をするのかを明確にして、属人的ではなくシステムを構築して事業を進めることが大切です。

これに加えて社員の評価システムの改良も必要。これに関しては私としてもまだまだ足りないと感じていて、現在も取り組んでいます

社員評価制度の改良にも力を入れていると話す門谷社長

どのようなことを考えているのでしょうか。

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まずは評価制度を明確に作ることです。

社員に対する会社としての評価には定量的な根拠がなければなりません。それがないと社員も自分の評価に納得できないと思うんですね。

ですので、現在よりもより細かく丁寧な評価システムを構築しています。様々なことに対応できるシステムを作り、社員の活躍を適切に評価したいと考えています

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常に“社員さんに対する思い”、“会社に対する思い”を持ってここまでお話ししてくださいましたが、こんなことも話してくださいました。

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社員のため、会社のためと話しましたがもっと単純に話すと、社員に毎日ワクワクしながら出社して欲しいんです。

憂鬱な思いを持って通勤するよりも “今日はこんなことがあるな!”と考える毎日の方が輝きますよね。

社員に毎日ワクワクしてもらうには会社として様々な資源が必要ですし、チャレンジが必要です。そういった思いもあり新しい取り組みにチャレンジしています。

これに加えて、これから東洋ステンレス研磨工業で働いてくれる新しい仲間にもワクワクした気持ちで仕事をして欲しいと思っています。

“ステンレスを使ってこんなことをしてみたい!”とか“研磨の技術を使って新規事業開発をしたい!”とか、野心や希望を持っている方とぜひ一緒に働きたいなと思います。

社員の“これがしたい”という思いは会社の原動力でもありますし、それをバックアップすることは社員の自己実現にも繋がります。

だからこそ、ステンレスが様々な表情を見せるように、長く培ってきた我々の技術を新しいカタチに変化させて、さらに輝きを持つ会社になるよう磨き続けていきたいと思います

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東洋ステンレス研磨工業株式会社さんのお話を伺って

今回インタビューをしたのは東洋ステンレス研磨工業株式会社門谷社長

門谷社長のお話から感じたのはとても熱い情熱と冷静に現状を見つめる姿勢でした。

社員さんや会社のために新しいことにどんどんチャレンジする中で、“今”会社組織がどんな状況にあるのかを判断して必要な改革をする。

そういったことを先頭で進めていくのが社長の仕事だというお話に胸を打たれました。

さらに気がついたのは“ステンレス”というモノの魅力

記事内の写真にもあるように、私たちが想像したよりも輝き、たくさんの表情を持っているのがステンレスでした。

記事を読んで「東洋ステンレス研磨工業さんについてもっと知りたい」、「ステンレスの魅力に触れたい」と感じた方はぜひ東洋ステンレス研磨工業さんのHPもご覧ください!

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