【株式会社九州ジオテック】目には見えない“暮らしの守り方”

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日頃、皆さんが歩いている道路、家が建っている地面、崩れることなく在り続けている斜面。

これらの存在に目を向けなければ、何にも気付かず人生を送るだけですが、ほんの少し気にかけてみると、“自然に存在している”わけなんてないことが分かります。

例えば地面にしても、ある土地とそこからたった1キロメートル離れた土地とでは、地質が異なることもあります。

地質が違えば、地面の上に建てられる家もつくられる道路も違うのは自然なこと。

そんな、一定なんてことはありえない自然を相手に私たちの生活を支えている企業があります。

今回ナビラズが取材したのは、株式会社九州ジオテック(以下:九州ジオテック)さん。

九州ジオテックさんの魅力も、地質に関わる事業の魅力もたっぷりのインタビューとなりました。

ぜひ、最後までご覧ください!

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九州ジオテック代表が見る!九州ジオテックの輪郭。

始めにインタビューさせていただいたのは、代表取締役社長の百田社長

まずは、九州ジオテックさんの事業についてざっくりとおうかがいしてみました。

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とても簡単に言うと、地質の調査を行ってそれぞれの地質に合わせた設計を行っております。

例えば、福岡は水害が多い地域でもあるので、台風や大雨などで斜面が崩れたとします。

その場合に、より適切な対処を行うために崩れた斜面の地質調査を実施。

工事をする会社さんは別にありますので、九州ジオテックでは工事の前段階までの仕事をするという感じです

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記事の冒頭にも書かせていただいた通り、普段気にかけることのない地面のさらに下のお話ですが、この“地質調査”がなければ適切な防災・減災はできないと、百田社長は語ります。

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自然を相手にする仕事なので、人間の想像だけで全てをまかなうことはできません

もちろんこれまでの経験やケースから、予想して仮説を立てて現場に調査へ行くということはありますが、やはり時間をかけてでも正確な調査をすることは重要です。

実際、調査を怠ったり、間違った報告書を作成したことによって、大きな事故につながったというケースも日本では起こっています。

なので、我々は地域の皆さんが安心して生活できるように、日々仕事をしています

人間が生活をするうえで、欠かせない事業を行っている九州ジオテックさん。

そんな九州ジオテックさんが掲げる理念はどのようなものなのでしょうか。

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大きな会社ではないですが、少数精鋭でチームワークを活かして、お客様のニーズに応え続けるというのが九州ジオテックの理念です。

我々の仕事は地域の皆さんの生活を守るものですから、皆さんのご期待に応え続けることが使命です。

いつ起こるか分からない自然の変化や災害に対応できるように、勉強をしたり教育を行ったりして日々成長することを心がけています

“チームワークを活かして”というお話をいただきましたが、続けてこんな話もしてくださいました。

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チームワークを活かして仕事をするというのはとても重要だと考えます。

これは例え話ですが、とても仕事ができるgoodな社員さんがいるとします。でもそれだけではただ単にgoodな社員さんがいる会社に留まってしまいます。

では、その会社にチームワークがあると、goodな社員さんが集まって複数形になるわけですから、goods、つまり形になるわけです。

同じ考え方で、work=仕事、が集まるとworks=作品、になるわけです。

先ほどお話ししたように九州ジオテックは大きくない会社ですから、一人ひとり能力を持つことが重要ですし、加えてチームワークを持った集団として活動していくこともとても重要なんです

 

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組織として事業を推進することの価値や重要性についてお話しいただきましたが、九州ジオテックさんではどのようにしてチームワークを活かすことのできる組織づくりを行っているのでしょうか。

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やはりコミュニケーションというものは大事だと思っています。

お仕事に関係するコミュニケーションで言うと、週に一回以上、社員全員で集まって進捗の報告会を行います。

報告を定期的に行うことで、ヨコの連携を図っています。

これに加えて、基本的にはベテラン社員さんが新人社員さんを教育するという体制をとっています。

新人社員さんは経験の長い社員さんから教育を受けることができますし、教える立場のベテラン社員さんもアウトプットすることで、新しい学びを得ることができます。

この形で社員教育を行うことで、タテの連携も図っています。

これらとは別に、やはり日頃の何気ないコミュニケーションも大切にしています。

本当にたわいもない会話なのですが、そういうコミュニケーションをとっておくことで、仕事におけるコミュニケーションのとり易さも変わってきますし、余分な壁を作ってしまい、居心地がよくない状態で仕事をするということも減ります。

コミュニケーションにおいては“これだけできたら十分”という絶対的な指標がないので難しいですが、お客様のニーズに応え、皆さんの生活に安心を与えるために、これからも重視していきたいと考えています

調査設計部・部長が語る。九州ジオテックの事業の魅力!

続いてお話をうかがったのは調査設計部・部長の長野和博さん

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まずはより具体的な九州ジオテックさんの事業内容について教えていただきました。

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九州ジオテックでは、県市町村から発注された仕事を行っています。

防災・減災の調査と設計が主な事業です。

例えば、皆さんが道路を走っている時に、斜面がコンクリートなどで覆われているところを見たことがあると思います。

さらにその覆われた斜面をよく見てみると銀色のキャップがついている部分があります。

あれは何かというと、その銀色のキャップの下には鋼材が刺さっていて、斜面が崩れないようにしているものなんです。

ただ単純に地面に鋼材が刺さっているわけではなく、それぞれの斜面の地質に合わせた長さや材質などを調査によって明らかにして、防災・減災に適切な工事を行っていきます。

そのうち、九州ジオテックの事業は、地質の調査を行って適切な設計を行うというものです。

なんせ土の中のことですから、しっかりと調査を行って正しい工事を行わなければなりません

我々が毎日、斜面が崩れないか心配せずに生活していられるのは、九州ジオテックさんのように“人が安心して暮らせるよう”なお仕事をされている会社さんがあるから。

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ここまでのお話を聞くだけで魅力たっぷりな九州ジオテックさんですが、長野さんがお考えになる事業のやりがいはどのようなものなのでしょうか。

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九州ジオテックのような地質調査や設計をしている企業さんはたくさんあります。

その中には全国展開をしているようなとても大きな企業さんもあるんです。

我々は少ない人数で地域に密着して事業を進めていますが、だからこそ感じることができるやりがいとして、“成果が目に見えて分かる”というものがあります。

九州ジオテックの仕事は、県市町村から発注されて調査を行っていき、それ以降は工事を行う会社さんにバトンタッチというものですから、自分たちの調査が結果的にどう形になったのかまで普通は追えないものなんです。

ただ、九州ジオテックは地域に密着して活動しているので別の現場へ行くのに合わせて、以前担当した現場に行ってみて、形を見たり、近くにお住まいの方とお話ししたりすることがあります。

そうやって、形になったところを見たり、地域の方から感謝の言葉をいただいたりする時にとても強いやりがいを感じます

地域の方の生活を守り続けている九州ジオテックさんですが、どんなことが求められるお仕事なのでしょうか。

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設計や調査というとすごく難しい理系のノウハウが必要と思われるかもしれませんが、実際に私たちが使っているのは高校卒業レベルの数学と物理の理論なんです。

あとはそれらを応用して仕事を進めていきます。

もちろん、仕事を始めたら覚えることや勉強することもありますが、もっと大事なのはコミュニケーションの力だと考えています。

九州ジオテックのような仕事をしている企業のことを、県市町村の方々は“コンサルタント”と呼ぶことがあります。

つまり、単純に調査・設計を行うだけではなくて、事業を効率良く、そして成果がしっかりと出るように推進していくお手伝いをすることも我々の仕事なんです。

そう考えると、知識や技術があるだけではなくて、事業において関わる様々な分野の方々とコミュニケーションをとっていくことが求められます

やはりどんなお仕事においても“コミュニケーション”は重視されるものなんだな、と改めて実感。

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実際にコミュニケーションをフル活用して、我々の生活を守ってくださっている長野さんに、コミュニケーションを上手にとる方法についてご質問してみました。

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まずは相手の話を聞くことが重要だと思います。

相手が何を話しているのか理解することが大事ですし、相手が何を話したいのかを考えることが重要です。

ただ、これは前提的なことで、次のステップとして自分の考えを伝える力が求められます。

なんとなく世の中の風潮として“若者はコミュニケーション能力が乏しい”というようなものがあると思いますが、私は“若者の方が正しい日本語を使うことに長けている”と考えています。

そう考える背景には、言葉の使い方・理解に対する教育の充実があると思うんです。

ただその反面、丁寧に言葉遣いを習ってきたからこそ、間違ってはいけないというような思考になるのかもしれません

けれど、まずは自分の考えを伝えてみることが重要だと思うんです。

自分の考えを伝えると、それは正しいとか間違っているとか、ここが足りないとかここが素晴らしいとか、そういう反応をもらうことができます。

なので、九州ジオテックでも年齢関係なく、それぞれの考えをオープンに伝えることができる雰囲気を作っています。

そういう組織の中で、地域の方々の生活に安心を与える仕事をこれからも行っていければ良いなと思います

新卒第一号!新入社員・緒方さんが見る九州ジオテック!

最後にインタビューさせていただいたのは、新入社員の緒方さん。

ナビラズのメイン読者である学生さんと同世代の視点から、九州ジオテックさんの魅力についてお話しいただきました。

まずお話いただいたのは、緒方さんのこれまでのキャリア。 

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大学は理系学部出身でたくさんのことを学びましたが、例えば物性や岩石の種類にはどのようなものがあるのかといった研究をしていました。

そもそも大学進学の際に理系学部を選んだ理由は、私の出身が長崎県島原半島だということが大きいです。

生活の中に雲仙岳のような火山があり、常に災害というものが身近にありました。いざ地元を離れてみると、島原半島で生活していた時に当たり前のように隣り合わせしていた災害への意識というものも薄まるように感じたんです。

私の中にそのような背景があることから、物性を知ることでその土地がどのような状態であるかを知り、今後どんなことが起こり得るかを研究することには興味も関心もありました。

九州ジオテックの仕事は地質などの調査と防災のための設計を行います

理学部的な要素をもとに調査を行い、工学部的な要素を使って事故や災害を未然に防ぐ設計を行うんです。

ですので、大学で得た学びというのは僕にとって強く意味のあるものでした

なるほど。高校生活までに感じていた島原半島ならではの災害意識が、キャリア選択の理由になったんですね。

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大学で学んだ知識を活かした就職活動を行った緒方さんですが、九州ジオテックさんへ入社したきっかけはどんなものだったのでしょうか。

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まずは、自分自身が“人々の生活を支える仕事に携わりたい”と考えていたことが、この業界を志望した理由です。

幼いながらも災害というものを感じ取りながら生活してた経験があるからこそ、大学で学んだことを活かし、社会のために何かできることはないか、人々の暮らしを守る仕事はないかと考えていました。

そのような中で九州ジオテックを志望したのは、関わる方々のお人柄の良さに気がついたからです。

人事の方や若手社員の方だけではなく、会長とも社長とも就職活動の中でお話しする機会があり、入社する前には会社の雰囲気を掴むことができました。

こんな会社って、多いわけではないと思うんです。

それにこの素敵な会社が、大学で学んできたことを活かせる、実現したい社会のために働くことができる会社であったということも運命的でした

自分自身の考えを尊重しつつも、働きたいと思える会社に出会えるというのはとても素敵ですね。緒方さんの人々の暮らしを支えたいという強い想いが伝わってきたお話でした。

入社されてからはどのようなお仕事をされているのでしょうか?

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現在は日々先輩方の現場について行き、様々な現場の状態やその対応を、自分の目で見つつ、教わりながら勉強しています。

その土地の植生を調査することでかつての土地の状況がわかりますし、この植物が生えているということは水捌けが良い土地だなということも、調査をすることで分かります。

これは、僕が入社して実際に様々な現場を見たり、先輩方に教わり学んだことです。

やはり、自分で現場を見てみないと分からないことが多いので、今の仕事には面白さや新たな発見の数々、この仕事が人々の暮らしを守るためにどれだけ重要なのかをヒシヒシと感じています

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現場ごとに様々な状況があり、対応策も様々にあります。

だからこそ、“調査”というお仕事は重要ですし、少しでも調査を誤ると災害に繋がってしまいます。

人々の暮らしを守るお仕事は責任が伴うので半端にはできない。

そう語る緒方さんの姿は生き生きとしていて、この仕事に魅力とやりがいを感じているのだと、お話を伺う中で感じることができました。

そんな緒方さんが九州ジオテックさんに入社されてから気がついた魅力について教えてください。

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社員同士の距離が近いということが九州ジオテックの魅力の一つだと感じています。

就職活動時のお話はしましたが、入社してからも会長や社長と社員の隔たりがなく、朝礼に毎日参加していたり、お食事に連れて行ってもらったりと、良い意味でとても距離が近いなと感じます。

仕事の時は真剣に!楽しむ時は思いっきり!

そんなメリハリのある九州ジオテックだからこそ、社員のモチベーションがとても高いのではないかと思います

お話からは、業務に対する面白さややりがいだけではなく職場の楽しさまで感じられました。

では、最後に今後の緒方さんの展望について教えてください。

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我々の仕事は、弊社だけでは成り立ちません。多くの協力会社さんや社員の皆さんなくしてお仕事をすることはできません。

ですので、仕事をするうえでコミュニケーションというものは必要不可欠。

必要な書類の送付が滞ったり、情報共有が行き届いていないと九州ジオテックだけではなく多くの方々に迷惑をかけてしまいます。だからこそ、もっと人と人としてのコミュニケーション能力が高められるようにしたいなと感じます

1人では仕事はできない。多くの人と協力しないと成り立たない。

新入社員の緒方さんは、ご自身が持っている“災害から人々を守りたい”という強い思いを大切にしながら、先をはっきりと見据えておられました。

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株式会社九州ジオテックさんのお話を伺って

株式会社九州ジオテックさんにインタビュー、いかがでしたか?

今回は、ジオテックさんが我々の生活を守るために行なっている事業について、そしてジオテックさんの会社の雰囲気についてたくさんのことをお伺いすることができました!

社長さん、ベテラン社員さんだけでなく新入社員さんにもお話を聞くことができ、様々な視点からジオテックさんの魅力について触れることができたと思います。

ぜひジオテックさんの会社ホームページもご覧ください!

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