“惻隠の情”
これが株式会社ティ・アイ・エスさんが掲げる社是。
辞書を引いたり、インターネットで調べてみると、惻隠の情とは「相手に同情すること、哀れむこと」というような意味を持つことが分かりました。
しかし株式会社ティ・アイ・エスさんが社是として掲げる“惻隠の情”には「相手を思いやること」という意味がいっぱいに込められています。
インタビューの中で平川社長は
「仕事をする原動力、会社を経営するモチベーションは“人の笑顔”です」
と話してくれました。
誰かの笑顔が活動の源泉だというお話、平凡な話だと思ってしまえばそれまでですが、このお話の裏側には平川社長が長いキャリアの中で得た“感覚”が映し出されています。
今回のインタビューでは平川社長が株式会社ティ・アイ・エスという会社にかける思い、そして平川良副社長が描く株式会社ティ・アイ・エスの未来についてお話しいただきました。
ぜひ最後までご覧ください。
株式会社ティ・アイ・エスが掲げる社是“惻隠の情”とは。
まずお話しをうかがったのは平川社長。
株式会社ティ・アイ・エス(以下:ティ・アイ・エス)を創業したのは平川社長が40歳の時だったと言います。
それまでのキャリアはどのようなものだったのでしょうか。
私のこれまでの経歴を簡単にいうと20代は大企業、30代は中小企業、40代以降は経営者というものです。
学生時代はコンピュータの専門学校に通っていました。
今と違い当時はコンピュータというものは県に一つあれば良い方だったんですね。
ですのでコンピュータはこれから発展していくというような風潮がありましたし、私自身もそう思っていました。
話したようにコンピュータについて勉強をしていたので、今でいうエンジニアのような職に就くために就職活動をしました。
そこでとある大企業と出会い、試験に挑み、入社する運びとなります。
ただコンピュータに関わる仕事自体走り出しでしたので、エンジニアのような仕事ばかりをするのではなく、営業活動も行ったりしました。
まずその時に初めて“人”の大切さを学んだんです
大手のコンピュータ関連会社に入社した平川社長。
多様な業務をこなす中、新しい業務も遂行できるように研修や勉強会にも何度も参加したそう。
しかし上司の異動に伴って新しく赴任した支店長と上手くいかず、退職することを平川社長は決めます。
やはり仕事において人という存在は重要なんです。
もちろん少しのいざこざや仲違いで毎回退職していたら大変ですが、いくらなんでもそれはおかしいと思うような時は退職だって立派な選択だと思うんです。
だから私も退職することを決めました。上司が辞めないのなら私が辞めようと考えたんですね。
ただ次に仕事をする会社を決めていた訳でもないので、ちょっとした不安はありました。
そんな中いわゆる転職活動を行い、今度は中小企業に入社しました
その中小企業に入社して平川社長は大企業とのギャップを感じたそう。
大企業で働いていた頃はそれぞれにノルマのようなものが課せられていたし、それに向かってひたすら努力をしていた。しかし、入社した中小企業ではもっと緩やかな雰囲気がありました。
入社したときに感じたギャップはネガティブなものではなかったのですが、私は真剣に仕事を突き詰めることが好きなので、精一杯仕事をしました。
そうすると一年間で大幅に昇進したんです。
しかし、ある時に会社の経営が立ち行かなくなってしまい離職することになります。
この時にも人という存在の重要性を感じました。
会社で働くということはどうしても人に影響されることが多い。だからいっときはもう働きたくないと思ったんです
二回の離職を通して人と働くことに心が疲れていた平川社長。
そんな時に前職からお付き合いのある方々に起業を勧められました。
勧めてくれた方々は私のことを心配してくれた節もあるのだ思いますが、これに加えて、私が前職から離れたことで少なからず影響を受けていたんです。
自分のことを驕り高ぶる訳では全くないのですが、その時に自分にも価値があるということに気がつきました。
それに、既存の会社に入社するとそこにはすでに人がいる訳ですから、また人のことで頭を悩ませることがあるかもしれない。
ただ自分が起業をすれば採用の時点から関わることができるから、みんなで過ごしやすい環境を維持しながら仕事に打ち込めるかもしれないと思ったんです。
そして数人の方に背中を押してもらいこのティ・アイ・エスを創業しました
長いキャリアの中で多種多様な経験をしてこられた平川社長。
そんな平川社長に、活動のエネルギーはどこから湧いてくるのかを尋ねてみました。
ティ・アイ・エスを営むことに関しては、やはり社員のみんなの笑顔が私のモチベーションになっています。
これまでの経験の中で、人に助けられたことも何度もありましたし、その逆を何度も経験しました。
こんなにも人は人に深く影響されるんだなと感じましたし、簡単に人は人に影響を与えられるんだなと気がつきました。
だからティ・アイ・エスで働く社員のみんなには笑顔でいて欲しいんです。
もちろん遊んでいる訳ではないのでずっと和気藹々としていられない場面だってあります。
ただ心の底ではティ・アイ・エスで仕事をすることを楽しんで欲しいし、他の社員のことを好きでいてほしい。
そんな思いを持って惻隠の情という社是を掲げています。
だから社員が笑顔でいてくれることは私にとって会社経営の一つの成果ですし、モチベーションになっています
相手のことを思いやるという社是。そして社員さんの笑顔がモチベーションだと話す平川社長。
その言葉の裏側にはご自身の経験が色濃く映し出されていました。
株式会社ティ・アイ・エスが描く未来
続いてお話をうかがったのは平川社長の息子さんでもある、平川良副社長。
2013年にティ・アイ・エスへ入社したそうです。
関東にある大学を卒業し、大手の製造メーカーに入社しました。
その企業では技術系の開発をしていたのですが、大手ならではだなという経験をたくさんしました。
例えば開発の仕事においては、開発が済んだ段階で子会社に発注を行い製造を委託するんです。
つまり心臓部をつくってしまったらその後の肉付けは他の人たちが行っていくんですね。
他にも社内の福利厚生はとても整っていて、自社ビルに様々なお店が入っているので、ビルから出ることなく1日を充実させることができます。
とても過ごしやすい環境で多くのことを学ぶことができたのですが、私の場合は“このままでは外のことを何も知らないままになってしまいそう”という不安を持ちました。
そこでもっと広い世界を知るために転職をします
他の世界を知りたい、別の視点から社会を見てみたいといった思いで転職を決めた平川副社長。
転職先はコンサルティングを行う会社だったそう。
コンサルティングの会社に入社したのち、もともと製造業に携わっていたこともあり、製造業界のコンサルをするようになりました。
コンサルの仕事にはこれまでに感じることのできなかった刺激を受けたんです。
多くの企業幹部とお話しする機会があったり、経営に直結するような会議に出席したり。
とにかくコンサルの仕事の中で知ることができた世界は、どれも自分にとって新しいものばかりで、企業組織を知るうえででとても重要な機会でした。
その後、色々な事情が重なってティ・アイ・エスに入社することになりました
ティ・アイ・エスに入社したばかりの頃は、どんな会社なのか、どのような仕組みを持っているのかなどとにかく分からないことばかりでしたので、まずはティ・アイ・エスを知ることに集中しました。
その後ちょうどとあるプロジェクトが社内でスタートする時期だったため、それに関わりつつ採用の部分も担当し始めます
ティ・アイ・エスへ入社してからすぐに様々なお仕事を担当した平川副社長。
これまでのキャリアの中で得たスキルをフルに活用されていました。
コンサルティングの仕事の中ではその企業のことをまずは徹底的に調べます。
過去のデータから現在どのような仕組みを持っているのかなど、調べることは多岐にわたります。
その後、リサーチした内容をもとに今後の計画などを提案していくのですが、個人的に何かを計画していくことがとても好きなんです。
ですので、ティ・アイ・エスに入社した後も、会社のこれからをどのように描いていくのか、これを具体的にするために多くのことを勉強しました
息子さんでもある平川良副社長のお仕事について平川社長はどのような印象を持たれているのでしょうか。
私の知らないことを知っているし、真剣に一生懸命やってくれているという印象です。
彼が入社していなければできていなかったことだってありますし、とても助かっています。
話にも出ていましたが現在は採用も担当してくれていて、ティ・アイ・エスのこれからのために精力的に活動してくれています
人を思いやる心を持つ人が集まる株式会社ティ・アイ・エス
企業の多くは採用活動を行います。
ティ・アイ・エスさんでも採用活動を行なっていますが、採用にかける思いはどのようなものなのでしょうか。
これまでのティ・アイ・エスは新卒採用を毎年行っていなかったんですね。
ただ、やはり新しい若い力が会社に加わるというのはとても心強いものです。
社長が言ったように会社を存続させていくためにも必要なことですし、我々にはないアイデアを持っていたりします。
ですので新卒採用を数年前から毎年行うようになりました。
新卒採用を始めたばかりの頃は私を中心に行なっていたので、数年前に入社した社員が今では会社に欠かせない存在になっている姿を見ると心に来るものがあります。
また、今後の採用活動は若手社員を中心に行なっていきたいと考えています。
やはり私たちの世代では分からないことが学生さんたちの間にはあると思いますし、私たちの世代だけが採用を行っているととても偏ってしまうと思うんです。
ですので、就活生の方とできるだけ世代が近い若手社員が採用自体をプロジェクトとして行います。
自分たちで採用ページを構築して、コンテンツを作成して、というようにまだ手探りな部分もありますが頑張ってくれています
採用において企業が求める就活生の人物像は様々。
ティ・アイ・エスさんではどのような人材を求めているのでしょうか。
世の中にはたくさんの仕事があるので、実際に私もそうだったように、自分に合った仕事はなんなんだろうと悩む方がいると思います。
ただ、この悩みに対してできることはそんなになくて、まずはやってみなければなりません。
ティ・アイ・エスはFA事業、エコシステム事業、サービス事業という3本の事業で会社を運営していますが、就活生の方にとっては何をしているのか分からないと思います。
ただこれは当たり前のことで、詳細な事業の内容は入社してから知っていくものですし、自分にその事業が合うかは後から分かっていくものです。
ですので自分に素直な方が良いのかなと思います。
事業の全て分かったわけではないけど興味を持ったとか、事業ではなく会社組織の雰囲気に興味を持ったとか、そういったきっかけを大切にできる方。素直な気持ちでティ・アイ・エスに興味を持ってくれた方と働くことができたら良いなと思います
平川社長はどのようにお考えでしょうか。
今は社長として仕事をしていますが、私が行っているのは会社づくりというよりも人づくりだと思っています。
会社を構成する要素はたくさんあります。資金も事業も要素の一つだと思いますが、私は“人”が一番大きな要素だと思うんです。
ですので、社是にも掲げている“相手の気持ちに寄り添うことができる人”がいいのかなと思います。
仕事をすればもちろん大変なことはいっぱいあります。
私にもたくさんありました。思い返すと“あれはいくらなんでも酷いことされたよな”と思うこともあります。
そんな経験があっても今の私があるのは、やはり周りに支えてくれたり応援してくれる人がいたから。
だからティ・アイ・エスの社員同士もそういった関係性でいてほしい。
自分だけの楽しさや幸せを追い求めるのではなくて、相手と一緒になって頑張ることができて、喜ぶことができる。
そんな人たちで構成された組織を作りにはやはり、相手を思いやることができる人、が良いのかなと思います
株式会社ティ・アイ・エスさんのお話をうかがって。
今回は株式会社ティ・アイ・エスの平川社長、平川良副社長にお話を伺いました。
お二人のお話を通じて印象的だったのは、「社員さんの笑顔」について。
お話しされていることは特別珍しい内容ではないのにも関わらず、社員さんの笑顔を大切にしたいと話すお二人の言葉には重みがありました。
現状維持だけではなく、これからの姿を見据えて新卒採用も行っている株式会社ティ・アイ・エスさん。
少しでも気になった方はぜひHPをご覧ください!
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