【株式会社西日本測量設計】経営方針で描く“会社の未来”

ケイエイと聞くと“かっこいいデキる人がしていそう”と抽象的なイメージを持っていると思いますが、実際に企業の社長としてご活躍されている方々はどんな仕事をしているのでしょうか。

“ケイエイ”という言葉自体、読者の学生の皆さんからは少し遠い存在のように感じられるかもしれませんが、その組織で働くのであれば、会社の雰囲気や組織の方向性は重要だと感じますよね。

そこで今回は、“ケイエイ”に着目して株式会社西日本測量設計さんの会社の雰囲気やキャラクターに迫っていきたいと思います。

お話ししてくださったのは株式会社西日本測量設計(以下:西日本測量設計)の楢原靖弘社長。

楢原社長のお話を通して、読者の学生の皆さんも会社の見え方や感じ方が変わったり、視野が広がったりすると思います!

学生ライターの僕と一緒に、“ケイエイ”の一部、そして西日本測量設計さんの魅力に触れていきましょう!

西日本測量設計が私たちの生活を支える3つの秘密!

今回は“ケイエイ”という側面から西日本測量設計さんの魅力に触れていきますが、まずはそもそも西日本測量設計さんがどのような会社さんなのかお伺いしていきたいと思います。

はじめに、楢原社長へ西日本測量設計さんの事業についてご質問してみました。

西日本測量設計は大きく3つの事業を行っています。

まずは測量と呼ばれる事業。

この事業では土地の面積をはかったり、長さをはかったりします。

つまり緯度経度をはかることでその土地の現況を知るという仕事です。

では測量の業務がなぜ必要かというと、2つ目の事業である建設コンサルタント業に必要だからなんです。

建設コンサルタントは、例えば新しく道路を作るための計画や設計を行う仕事です。

計画というのは、その道路を作ることでどのように有益なことが起こるかや、そもそもその道路を作ることに必要性はあるのかどうかデータを基に検討する業務です。

その後、工事を行うための設計を行いますが、その際に、測量によって集められた地形データを活用します。

このように、業務をバトンタッチして道路が完成していくというような流れです

測量や設計という言葉、耳にすることもありますが事業の内容についてはほとんど何も知らなかったため、楢原社長のお話を聞いてそれぞれの役割や関連性を理解することができました。

確かに、自由に道路を作って良いわけはなく、その土地について深く知ったうえで計画や設計を行っていかなければならないですよね。

では西日本測量設計さんの3つ目の事業はどんなものなのでしょうか。

補償コンサルタントという業務です。

道路を作る際、工事によって目に見える部分でも見えない部分でも周りにある建造物などに支障をきたしてしまうことがあります。

その支障に対して、どのくらいの費用を負担することが適切かを算出し滞りなく工事が進むことをサポートする業務です

補償コンサルタントさんによって工事で生まれた環境や建物への負担も復旧されるんですね。

西日本測量設計さんの事業は私たちの生活にとって必要不可欠なものであり、また3つの事業それぞれが連携してその価値を生み出していることが分かりました。

では西日本測量設計さんの事業の強みはどのようなところにあるのでしょうか。

まず測量の事業でいうと、これまで40年以上事業として行っていることもあり、社内に測量のノウハウが蓄積しており円滑に事業を進められていると思います。

社内の事業のうち利益率が高いのも測量事業です。ですが、測量事業というものは年々市場が衰退していることも事実です。

そこで現在では建設コンサルタント事業を会社の中心に置き活動をしています。

元々私が建設コンサルタントの仕事をしていたこともあり、社内にスキルを浸透させつつ、今後を見据えた事業展開を行っています

測量を主たる事業としていた西日本測量設計さんが、建設コンサルタント業を主軸にすることについて難しい点などあるのでしょうか。

建設コンサルタントの仕事はとにかくしなければならないことが多いんです。

この仕事をするには国土交通省に登録をしなければならないのですが、西日本測量設計では5つの部門に登録をしています。

そして先ほどもお話したように、まず、事業の必要性や実現可能性の検討が必要であり、その後、測量により取得した地形データを基に設計を行います。

設計にも概略設計・予備設計・詳細設計があり、その後工事を実施していくので、工事に着手するまでに相当な時間がかかります。

この建設コンサルタント業はこれまでに西日本測量設計では行っていなかった事業なので難しいことは多いですが、チャレンジする精神は芽生えているのかなと感じます

西日本測量設計の少し先の未来を見据えて。

ここまでは西日本測量設計さんの事業についてお話いただきました。

ここからは、記事冒頭でもご説明したように“ケイエイ”という側面から楢原社長にご質問していきます。

ご質問するにあたって参考にさせていただいたのが、楢原社長が作成された「中期経営計画(2022~2026)〜高い目標にチャレンジし続ける会社を目指して〜」です。

この中期経営計画は、そもそもどんなことがきっかけで作成したものなのでしょうか。

西日本測量設計は父が創業した会社なのですが、私が前職を離れ弊社に戻ってきた頃は“会社組織”というよりも“集団”というようなニュアンスを持った組織でした。

事業に対して技術や経験のある社員は多く在籍していましたが、会社全体としてどのように未来を見据えているのかや、進むべき方向は示されていないというような状況だったんです。

その状況に対して会社組織なのだからこれらを整理して、方針を持って活動することが重要だと感じたため、今回作成した中期経営計画を持って会社としての在り方を見つめ直すことを始めました

では実際、どのようにして中期経営計画を作成したのでしょうか。

まずは現況理解から始まりました。

これは建設コンサルタント業と同じように、対象が今どんな状況にあってどんな提案が効果的かを探るためです。

そこで社員それぞれに話を聞いたり、過去のデータを遡ったりと地道な活動を行いました。

それに合わせて、私が経営について相談することができる相手を探していたところ、ご縁をいただいて一緒に経営計画を作成する方を見つけることができました

当時の西日本測量設計さんの状況を把握し、また経営計画を作成するにあたってサポートをしてくれる方を探し、現在の中期経営計画が作成されたんですね。

では、楢原社長が作成された中期経営計画にはどのような思いが込められているのでしょうか。

とにかく目標を立ててチャレンジしてもらいたい、この思いを一番に込めて作成しました。私にとっては社長業を行うことも、中期経営計画を作成することもチャレンジでした。

ですが、チャレンジなくして企業は存続・成長しないと思いますし、チャレンジをするのは社長だけではなく社員全員だと考えているんです。

だからこそ、具体的で詳細な数値目標ではなく、とりあえずはやることとその期限という目標を設定すること、そしてそれに向かってチャレンジをする文化を社内に構築したいという思いを込めています

集団であった組織を会社に、そしてその会社が成長し続けるために目標へ向かってチャレンジする環境をつくりたいという楢原社長の言葉は熱く、その思いはストレートに僕へ届きました。

中期経営計画では4つのテーマを策定していますが、テーマ策定はどのように行われたのでしょうか。

テーマそれぞれについては後ほどご説明するとして、まずは現況理解、次に要因分析を行いました。

これは経営計画作成のサポートをしていただいている方からのアドバイスでもあったのですが、現況を把握して問題点を見つけたら、その問題の要因を分析することが重要なんです。

例えば、お子さんが受験時期なのに勉強をしないという問題があるとします。

その問題の要因を分析してみると、ゲームやスマートフォンに触れる時間が長く、勉強時間を確保できていないという要因があるとします。

ここまで分かれば、ゲームやスマートフォンの使用に制限をかけるなど対策することができますよね。

そういった具合に会社のことを把握し、課題を見つけ、その要因を改善するために定めたのが4つのテーマなんです

課題に対して闇雲に対応するのではなく、要因という根拠を持って解決に導いていくという楢原社長のとても論理的なご意見を伺うことができました。

実際、経営計画を作成するにあたり、サポートしていただいている方から毎週宿題のような形でテーマをもらって、次の機会までにそれについて調べたり理解するということを繰り返し続けて見えてきたのが中期経営計画に書かれていることです。

他の業務と並行しながらの作成でしたので大変なことでもありましたが、一つの目標に向かってチャレンジすることを私自身も経験することができました

楢原社長が描く、会社のあるべき環境。

会社にある課題を把握し、その要因に対して4つのテーマを定めた楢原社長ですが、それぞれどのようなテーマを定められたのでしょうか。

まず“何事も目標を設定し、チームで達成することを普通にしていきます”というテーマを掲げています。

このテーマは社内に目標がないことを課題視して策定したものです。

売上目標などはありますが、会社組織における目標は決してそれだけではないと考えました。

仕事をするうえで重要なのはやりがいやモチベーションだと思います。

そのやりがいやモチベーションは目的・目標・欲望を達成した時に発生するものです。

だからこそ、社員にもモチベーションを持ちながら仕事をしてもらうために、何事にも目標を設定し、達成していく環境を社内に構築するために、テーマの一番目に設定しまし

確かに僕自身、普段の生活の中でやりがいを感じるのは何かしらの目標を達成した時が多いように思えます。

やりがいやモチベーションを感じるための目標設定について会社全体で当たり前にしようとする環境が西日本測量設計さんにはあるんですね。

次は“成長レベルに合わせ階層を作り、あるべき社員像を皆さんと検討していきます”というテーマです。

まず目標の話をしましたが、各部門で定めた目標を達成するために必要な役割をそれぞれ担うことが重要だと考えています。

また、社員が自身の目標を設定するために、それぞれの成長レベルに合わせることも重要です。

そうすることで全員が目標を定め、達成するためにチャレンジしてほしいという思いを込めています

立てられた目標に対してただただ努力するのではなく、その努力が階層という考え方によって会社から認められたり、自身が目標を定める際の基準になったりするんですね。

続いて“意見交換が盛んな、定例的なPDCAの意見交換の場を作っていきます”というテーマです。

これまでにも意見交換の場は必要に応じて求められていましたが、それがPDCAとして活用されているのかは分かりにくい部分がありました。

例えば測量部はとても効率的に業務をこなし、先ほども話したように社内で最も利益率の高い事業ですが、現在の状況が作られているのは部門長にとても優秀な方がいるからです。

つまり、部門長から社員へというトップダウンの流れが構築されています。

もちろんその環境によって利益が出ていることは素晴らしいのですが、社員にとってはもっとこんなふうにやってみたいというようなPDCAサイクルを作りにくい環境であるとも感じます。

そこで、年齢や社歴関係なく意見交換ができる場を設けて、それを実際の活動に落とし込んでいく流れを構築するためのテーマを作りました

全社員がチャレンジをする中で、自律的な精神を尊重するための流れが構築されているんですね。

最後は、“何事も「見える化」して、理解して共有しやすくしていきます”というテーマを定めました。

これは会議の内容や行動の結果、社内の方針などを見える化することが重要であるという基本的なテーマです。

張り紙などで行動指針を示すことは分かりやすいかもしれませんが、これまでの事業の結果をデータとして見える化してそれを活用して今後の改善を行うことなど、見える化することで良いことが多く起こっています

4つのテーマについてそれぞれ込められた思いと効果をお伺いすることができました。

これらについて学生の皆さんはどのように感じたでしょうか?

お話を伺った僕は、会社の環境や文化が中期経営計画として目に見えて示されることで、社内全体でその方針に向かって活動することができるし、それぞれのテーマも会社や自分自身を成長させるうえで重要なことだと感じました

西日本測量設計さんの今後を明確に捉え、それに向かってチャレンジをし続けている楢原社長ですが、最後に楢原社長が考える西日本測量設計さんに似合う人物像についてお伺いしてみました。

新卒採用として入社される学生さんに求めるのはやはりチャレンジする気持ちだと思っています。

仕事ができれば良いというわけではありませんし、コミュニケーション能力が高ければ良いというわけでもありません。

それぞれの得意なことや人柄は多様性として大事だと感じています。

そのうえで、社会に出たばかりの新入社員の方々にとって重要なのがチャレンジの精神、そして目標を立てることだと考えています

株式会社西日本測量設計さんのお話を伺って

今回は株式会社西日本測量設計の楢原社長にインタビューをしました。

経営という言葉や会社の方針という言葉、耳にしたことはありますがそれがどのように会社へ影響を与えるのかは知りませんでした。

それについて会社の社長さんからお話を聞けたことはとても貴重な機会でしたし、会社として目指す方向が言語化されているという環境は社員さんにとっても働きやすいものなのではないかと感じます。

株式会社西日本測量設計についてもっと詳しく知りたい方はぜひホームページもご覧ください!

西日本測量設計は久留米の建設コンサルタントで、地域社会の課題に最適な答えをご提供致します。当社は1979年創立時、測量か…

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