ご家族が持っていたり、公共交通機関で使用したり、ご自身が持っていることだってある“車”。
読者の皆さんが考える、“車の価値”とはどんなものでしょうか。
「遠くまで移動できる」、「気軽に出かけられる」、「移動が快適」など“移動”に関わる価値を思い浮かべられるかもしれません。
しかし、“それだけではないのが近年の車”だとトヨタカローラ博多株式会社の久恒兼考社長は言います。
“現代において車が求められる理由”について、久恒社長からたっぷりとお話しいただくことができたインタビューとなりました!
ぜひ最後までご覧ください。
救電車ってなんだ!?
我々ナビラズでは、取材をするよりも前の日に“取材打ち合わせ”というものを実施しています。
お打ち合わせの中で、ナビラズで行うことと企業様の認識にギャップがないかどうかを確認したり、取材の内容はどんな方向で進めていくのか、というようなお話をしたりします。
もちろん、今回取材させていただくトヨタカローラ博多株式会社さんともお打ち合わせをしたのですが、その中でとても興味深いお話がありました。
それは久恒社長が口にされた
「車には乗る以外の価値があるんです」
というもの。
乗る以外の価値が車にはあるというのは、憧れの車を持つことでの満足感や達成感というような内容かと思いきや、もっと目に見えて我々の暮らしを支えるものでした。
車というのは移動の手段の一つでもありますが、移動だけではなく、電気を供給するという機能もあります。
実際に、車にコードを差し込んでスマートフォンを充電したことがある方もいらっしゃると思います。
このように電気を供給することができる車のことを“給電車“と呼ぶんです。
この給電の機能によって、災害時には私たちを救ってくれたり、困っている人を助けることができることから“救電車”と呼ばれたりもします
よく考えてみたら、確かに車では電気を発生させることができますよね。
“給電車”と調べてみるとトヨタ自動車株式会社さんがwebサイトを作って、給電について紹介していました。
トヨタのクルマの給電ページ。給電の使い方やQ&Aなどをご紹介しています。…
乗るだけではない“車の価値”に気がつくことのできた久恒社長のお話。
実際、どのようにして給電車は活用されているのでしょうか。
まず重要なのは、給電車は“蓄電車”ではないということです。
蓄電を行う車ですと、電気を使い果たしたらただの車になります。
つまり、災害時に現地で困っている方の元へ蓄電された車が向かったところで、一時的な電気の支援しかできないということです。
しかし、PHV、HV、FCVの車であれば電気を作ることができるんです。
電気以外のエネルギー源を車に入れることで、繰り返し電気を生み出すことができます
蓄電をすることのできる車と、給電をすることのできる車の違いがとてもよく分かる久恒社長のお話でした。
蓄電車だと電気を溜めるだけなので、使い切ってしまったらそれでおしまい。
ただ給電車だと電気を作り出すことができるからこそ、災害時において私たちの暮らしを守ってくれるというわけです。
車は移動するだけのものではなくなってきているんですね。
車というものができてから、様々なメーカーや技術のおかげで“移動する”という行為の質はとても高まってきました。
それが2011年くらいまでの話ですね。
もちろん、それ以降も乗り物としての質というものは日々進歩していますが、東日本で起きた大きな地震のこともあって、乗るだけではない車の価値というものが必要とされ、どんどん生まれてきているんです
車の大きな価値は、“自由に移動できる”ということだと思います。
しかし、車を持つことで“災害時に活躍する”という付加価値がついてくる時代なんです。
付加価値と言わず、車を持つことの大きな価値の一つと言って良いと思います。
乗るだけじゃない、車の魅力に気がつくことができた久恒社長のお話でした。
トヨタカローラ博多が考える〜車の使い方〜
災害時には電気を作ることもできる車。他にもたくさんの使い方があるようです。
例えば、コロナウイルス感染拡大の影響で急増した“在宅ワーク”。
在宅ワークということで、読んで字の如く、自宅に居ながらお仕事をするわけですが、オフィスにはなかった課題というのが自宅にはあるものです。
それは、同居人の生活音が気になったり、お子さんが会議中に登場したり。
僕は、住んでいるアパートの外壁工事が日中に行われており、家の中までトントン、カンカンと音が入ってきながらオンライン取材を受けた経験があります。
このように、予期していたこともそうでなかったことも起きてしまうのが在宅ワーク。
そんな時に役立つのが、そう、車なんです。
トヨタカローラ博多には、店舗の前にカーシェアリングスポットがあるようで、レンタカーよりも簡単に車を借りることができます。
カーシェアリングの履歴を見ると、結構な数の車が、そこまで移動をしていないんです。
我々は車がどのくらいの距離を走行したかを確認できるのですが、在宅ワークが主流になっていた時期は、貸し出した台数に対して走行距離がとても短いのが特徴でしたね。
なぜかというと、車の中でお仕事をしたり、休憩をしたりするからなんです。
自宅だといろいろなことが気になって仕事が捗らないので、少しの時間だけ車を借りて、車の中でお仕事をしているんだと思います
カーシェアリングを利用した皆さんの走行距離が短いとは一概に言えませんが、実際トヨタカローラ博多で働く方々も、車の中で営業の電話をしたり、作業をしたりしていたようです。
車っていうのはほとんど自分の部屋ですから、とても使いやすいんです。
内装も自分の好みに変えられますし、好きな音楽だって流せますし、好きな香りをつけることもできます。
エンジンを回せば空調だってできるし、少し休もうと思ったらリクライニングもできますし
目的地まで移動できることが車の価値だと思っていましたが、その活用方法は多岐にわたります。
また、ご存知かもしれませんが車産業という仕事には550万人もの人々が関わっています。
日本において、大きな雇用を生んでいる事業であることも確かなんです。
だからこそ、移動するだけのものではなく、もっと別の価値も生み出して、人とともに歩む産業でないといけないんです
トヨタ自動車株式会社の代表でもありながら日本自動車工業会会長でもある、豊田章男さんが2021年に出した広告、見かけた方も多いのではないでしょうか。
車産業というのは、お客様に対して車を販売するだけでなく、雇用を生み、多くの人の暮らしを支えるものです。
もちろん、これは車産業だけではありませんが、ここまで大きな数のインパクトを与えている産業は少ないです。
車というものを通して、顧客は移動する手段やそれ以外にも大きな価値を得て、また社会は雇用や納税、移動の簡略化などの大きな価値を得ていることが良く分かりました。
トヨタカローラ博多は“車を通してお客様とつながる”
久恒社長から「車は自分の部屋のようなもの」というお話があったように、車を購入するという行為はとても大きなことです。
車の購入をご希望の方には、入念なヒヤリングを心がけています。
やはり、大きな買い物ですし、お客様によって目的も趣味も変わってきますから
お客様の潜在的なニーズを掘り起こすことに注力されていると話す久恒社長。
例えばお子さんのいる家庭が車の購入を考えて来店されたとします。
しかもお子さんは野球やサッカーをしていて、お子さんのお友達も合わせて送り迎えすることがあると分かれば、それにあった大きさの車をおすすめします。
合った大きさの車をおすすめすることで荷物を積んだり、お子さんの友達を乗せることもしやすいですから。
ここで大切なのは、送り迎えをしているという事実だけではありません。
今後、そのお子さんが成長して親元を離れていくことがあるかと思います。
そうなったら大きな車を運転する必要はあまりなくなるんですよね
確かに現時点では大人数が乗ることのできる車が便利かもしれないですが、子どもが育てばまたニーズが変わってくるものです。
なので時間が経って、少しコンパクトなサイズの車を提案するとします。
ただ、ヒヤリングの中でお父様の趣味がゴルフということが分かれば、ゴルフバックを乗せられるようなサイズの車をおすすめします。
もし、奥様の趣味がわかっていればそちらにも合わせた提案ができますし、お好きな色を直接ではなくても、普段身に付けていらっしゃるものから気がつくことができたらそういう提案もできます
久恒社長いわく、お客様が漠然と車に対して望んでいる価値を提供するだけなら、ご希望の車を販売すればいい。
しかしながら、それだけではなくお客様との対話を通してたくさんの情報をもらったうえでピッタリのご提案をしているということでした。
車の購入というのは人生の中で何十回も起こるものではないので想像がしにくいと思いますが、もっと身近なもので例えるとすれば、お寿司を食べにいく感じでしょうか。
もちろんお客様の目的はお寿司を食べることなので、回転寿司に行けばその目的は満たされるでしょう。
しかし、カウンターに座って食べるようなお寿司屋さんに行けば、そこでお店の人とのコミュニケーションが生まれます。私はそこにも価値があると思うんですね。
なので、車の購入をご希望のお客様に対しては、車を販売すること以外の価値も提供できるようにしています。
また、移動することが目的だった車に対しても、様々なヒヤリングを通してそれ以上の価値をつけられるように心がけています
このご時世の中、オンライン商談というものが導入されているそうです。オンラインとリアルの対面ではやはり違いがあると久恒社長は話します。
車を購入するというのは、ここまでお話してきたように、移動する以外の価値を得ることにも繋がります。
また、車を販売するというのは、お客様が思っていらっしゃる以上にコミュニケーションをとるということが重要になるんです。
ですので我々はどんな状態でも、綿密にお客様とコミュニケーションを図り、より適切なお車選びができるようにしていきたいと思います
トヨタカローラ博多株式会社さんのお話をうかがって
1時間の取材の最後に久恒社長は、
「車というのは行きたいところに、そして生きたいように自由に進めるものです。それぞれのお客様にピッタリの車を提案できるようにするのが私たちの仕事です」
とお話ししてくださいました。
車というのは移動する価値以外にも、人々にたくさんの価値を提供してくれています。
その価値をより輝かせるために尽力するのがトヨタカローラ博多株式会社さんのお仕事。
次回の記事でも記事を読んでくださっている方に、よりたくさんの車の価値を発信していきたいと思います。
お車やトヨタカローラ博多株式会社さんが気になった方はぜひHPを見てみてください!
ぜひ次回の記事もお楽しみに!