みなさんの生活に欠かせないものはたくさんありますが、衣・食・住のうち、住宅を通して福岡の人々に“幸せ”を届けている企業があります。
今回ナビラズが取材をしたのは、福岡市城南区別府に本社をおく、健康住宅株式会社。
100人ほどの社員で年間に100棟の住宅を建築し、お客様に幸せを届けています。
メインは注文住宅事業で、“家を造る側”のことを考えた利益重視の商品ではなく、“住む人”のことを考えた高性能住宅の提供にこだわっています。
そんな健康住宅株式会社の代表取締役畑中直社長と、畑中弘子専務にお話を伺いました。
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健康住宅は、上質なデザイン・高い住宅性能・美しい自然素材が特徴の福岡の工務店。福岡市とその周辺で年間約100棟の施工を行…
健康住宅の経営理念は“正道を行く”
健康住宅株式会社設立のきっかけは、畑中社長のお父様が経営されていた住宅販売会社がバブル崩壊の影響を受けたことだったと言います。

畑中社長自身、お父様の会社でお仕事をされており、社員の方々を助けたいという気持ちでいっぱいだったそう。
このようなきっかけで設立されることとなった健康住宅ですが、やはり気になるのは“健康住宅”という企業名。
どんな思いがこめられているのでしょうか。

新しく会社をつくると決めたわけですから、最初のうちは一本でも多く問い合わせが来て、顧客の獲得に繋がって欲しいという思いがあったわけです。
健康住宅株式会社を設立した24年前は、“新築住宅”というと、防腐剤や防カビ剤がとにかくたくさん使われていました。なので、一般の方々は、シックハウスとかホルムアルデヒドとか、とにかく人間の身体に悪影響を与えるというイメージを“新築住宅”に対して持っているのが普通でした。
しかし、私たちには、人体に悪い影響を及ぼさない住宅建築の技術があったので、“じゃあ、いっそのこと企業名を健康住宅にしよう・・・、お客様から電話が来るかもしれない”ということでつけた名前だったんです

会社を設立した当時は、周りから笑われていました。“住宅”に“健康”っていう言葉をつけるなんて珍しいから、なかなか理解されなかったんです。
しかし、結果として設立まもない健康住宅にはたくさんの問い合わせの電話がかかってきていましたし、今では九州でも割と名前を知っていただいている企業になれたと思います
その頃の“新築住宅”へのイメージを覆す健康住宅株式会社という企業名に、お客さんたちの反応はとても大きかったようです。
では、続いて気になったのは健康住宅株式会社の経営理念について。
健康住宅株式会社の経営理念は“正道を行く”というもの。
とてもシンプルでストレートな経営理念ですが、どんな思いがこめられているのか尋ねてみました。

まず、住宅を建てるには膨大な知識が必要です。一軒の家を建てるにしても、たくさんの種類の業者さんが関わりますし、とにかく多くの知識が駆使されます。なので、家を建てたいお客様と我々とでは知識の差がとても大きいんです。ということは、もちろんあってはならないことですが“お客様を騙そうと思えば、簡単に騙すことができる”業界なんですね。勝手に材料の原価を下げておいて見積もりはそのままとか、住宅の性能をこっそり下げたりとか、やろうと思えばいくらでもできるんです。
なので“悪徳不動産”とか“悪徳建築会社”とかいう言葉はそういうところから生まれたんです。実際、そんな良くない会社も多いんです。
だからこそ、我々は“正道を行く”んです。我々は、正しい道を進み、お客様に幸せを届けるということをやっていきたいし、やるべきなんだ、という思いをこめています
売る側の都合で、どうにでもできるような業種だからこそ、正しい道を進まなければいけないという畑中社長の思いが強くこめられた経営理念は社員さんたちにもしっかり浸透しています。
ただ、理念経営にゴールはないと畑中社長は話してくださいました。
浸透すれば理念経営は完成ではなく、常に“正道を行く”努力をし続けることに畑中社長自ら、取り組んでいるようでした。
お二人でつくる健康住宅の“働く環境”
ここまでは健康住宅株式会社についてたくさんのお話を聞きました。
続いては夫婦でありながら、お仕事の面でも支え合うお二人について迫っていきます。
まずは、一番近くで畑中社長のお姿を見ている畑中専務に、“畑中社長の魅力”についてお伺いしてみました。

ーお仕事に対するこのようなお姿はどんな思いから生まれるのでしょうか?



ー学ぶことに対して楽しさや大切さを感じているということですね。
続けて専務に質問なのですが、“社長のここはマネできないな”と思うところはどんなところでしょうか?

ー畑中社長自身、以前から謙虚な姿勢をお持ちだったのでしょうか?

ある時、社長という立場も含めて人としてどうありたいかを考えたことがあるんです。考えると“自分を後回しにできる人”ってカッコいいなと思い、まずは謙虚な自分を演じることから始めました。
謙虚なふりをしていると、次第に “うちの社長は謙虚なんです”とさっきみたいに言ってくれるようになるんですね。そうすると、もっとしっかりしないといけないなと思うじゃないですか。そうやって心がけてやっているうちに、本物になっていけばいいなと思います
学びに貪欲な姿勢や謙虚なお姿は、もちろん畑中社長の中にある“こうありたい”という思いからくるものもあると思いますが、社員や会社のことを考えているからこそのものだとも感じました。
ーそれでは畑中社長から見た、専務の魅力についてお伺いしても良いでしょうか?

たくさんあるのですが、とにかく記憶力が凄いと思います。ほぼテープレコーダーです(笑)
ーテープレコーダーですか!羨ましいです。どうすればそのような記憶力を持つことができるんでしょう。

何かトレーニングをしたわけでもなければ、自分は記憶力が良いという自覚があったわけでもないんですけどね。ただ、以前本を出版するために社員さんたちにヒヤリングをしたことがあったんです。
社員さんによっては一人3時間半くらいヒヤリングさせてもらったのですが、話を聞きながらメモをとるのは失礼かなと思って、話を聞くことに集中したんですね。なので、ヒヤリングが終わって自宅に戻ってから、話してもらったことを原稿にしました。
書いた原稿を次の日に社員さんに見せたら、正確だったようでとても驚いていたんです



とはいえ凄い能力であることは間違いありませんね。
これに加えて、コミュニケーション能力が高いという強みもあって、今では社員面談のほとんどは彼女に任せています。社員の多くが彼女との面談を楽しみにしているみたいです
ー人とのコミュニケーションにおいて気をつけていることはありますか?

もともと人見知りなので、そんなに得意なわけではないんですね。ただ、勉強好きの社長と過ごしていますから、私もセミナーや勉強会に参加することが多いんです。
その中で、昔、コーチングという研修を受ける機会があって、それをきっかけにコミュニケーションを円滑にするためのヒントをもらいました。
そこから、勉強をして、試して、また勉強をして、の繰り返しでやっと今では、社員さんとの面談を任せてもらえるようになったんです
ーということは、これまでの面談は全て社長が行っていたんですか?

そうですね。4,5年前までは本当にワンマン経営でした。私と社員がそれぞれ一本のラインで繋がっているような、いわゆる文鎮型組織ですね。
ただ、これでは社員全員が私の方を見ているので、あまり理想的な組織じゃないと思っていたんです。そんな時に彼女の助けもあって、そこを改善しつつ、業務も分担できるようになったので経営に集中する時間を増やすことができるようになりました
畑中社長と畑中専務それぞれが支え合い、その姿を見て社員さんも熱意を持ってお仕事をしているという、とても素敵な環境の健康住宅株式会社。
健康住宅株式会社の社員全員が、学びを楽しみ、お客様に幸せを届けることを大切にしていると、とても良く分かるお話でした。
健康住宅株式会社が掲げる“理想”
正しい道を行き、住宅を通してお客様に幸せを届ける健康住宅。
これから、どのように進んでいきたいのか尋ねてみました。

健康住宅株式会社は住宅会社にしては珍しく、注文の半分ほどがお客様からのご紹介です。健康住宅で家を建てたお客様が、お客様を紹介してくださるんです。なので、このような形で、お客様に住宅を通して幸せを実感していただき、その幸せが広まるというようなことを理想としています。
また、採用における理想は、健康住宅の社員のお子さんたちが入社してきてくれるような会社になることです。
実際、選考には社員のお子さんが来てくれることもありましたし、お子さんだけではなく、旦那さんや奥さんに健康住宅を紹介して、夫婦で一緒に働いているような社員もいます

企業さんに今後の展望を尋ねた時に返ってくる答えのイメージとは違うものだったので、お話いただいた理想には驚きました。
しかし、そこにこめられている思いを伺うと、確かにとても理想的な状態だなという印象を持ちました。

お客様との関わり方も大切です。お客様との関わりにおいて一つ取り組んでいるものに、“ファミリーコーチング”というものがあります。
これはご家族との関係の作り方をレクチャーするというものなのですが、私自身、反抗期を迎えた娘との関わり方が分からない経験があったんですね。そんな時に、それを解決してくれたのがファミリーコーチングだったんです
ご家族との関わり方をお客様に伝えることがどのようにして、健康住宅さんが掲げる“理想”に関わるのか尋ねてみました。

我々は注文住宅会社なので、お客様と綿密にお打ち合わせをするんですね。お客様がどんな家族構成で、どんな生活を送っていらっしゃるのかというように。そして、家を造るとなると、とても長い時間や多くの人の力が必要になるんです。
そんなふうにお客様に幸せになっていただくためにたくさんの思いをこめて家を造るんです。
ただ、お客様にとって最適な家を造ることだけがお客様の幸せに繋がるわけではないと感じたんです。
そこで、ご家族との関わり方が良くなれば、本当の幸せを届けられるのではないかということでファミリーコーチングセミナーという取り組みも始めました
このような取り組みを始めてからは、社員さんから“販売実績の棟数ではなくて、幸せ棟数を増やしたい”という声もあがるようになってきたようです。
お客様に、住宅だけではなく、幸せも届けるという健康住宅のビジョンには、採用というものも重要であると思い、尋ねてみました。

健康住宅株式会社の理念やビジョンに共感している新入社員が入ってくるというのは、会社としてもとても大切なことなので、採用には非常に力を入れています。理念共感型採用を始めてからは毎年、優秀な学生がたくさん選考にきてくれています。
なので採用にはとにかく時間をかけます。採用も、人事部の社員で行うのが普通だと思いますが、うちでは各部署からリクルーティングメンバーを選出して行っています。
会社を選ぶって、ある意味、結婚相手を選ぶようなものだと思っています。そう考えると、一回か二回デートしただけで結婚するかどうかの判断なんてできないですからね

人事部だけではなく、各部署からリクルーティングメンバーを選出するという取り組みは学生さんからの反応もとても良いです。
普通の就活だと、人事部の人と何度もコミュニケーションをとって、内定へ繋がると思うんですが、いざ入社となると人事部以外に配属されることがほとんどですから、学生からすると“知らない社員”と仕事をすることになるんです。
そういうところも学生さんにとってはギャップの一つになると思いますが、健康住宅ではむしろ、採用担当が学生さんの上司になるというオープンな環境で採用をしています
健康住宅株式会社さんのお話を伺って。
今回は福岡で注文住宅事業を通し、お客様に幸せを届ける、健康住宅株式会社さんにインタビューをしました。
健康住宅株式会社さんの経営理念に込められた思いというのは、何より“お客様ファースト”なもので、社名からも分かるように、本当に“住宅を通してお客様に幸せを”という考え方が会社全体に浸透しているのだろうと考えました。
そんな健康住宅株式会社さんに、ナビラズでは残り2回のインタビューをします!
健康住宅株式会社さんのことが気になった方はぜひ、HPを見てみてください!
健康住宅は、上質なデザイン・高い住宅性能・美しい自然素材が特徴の福岡の工務店。福岡市とその周辺で年間約100棟の施工を行…
それでは次回の記事もお楽しみに!