【佐藤産業株式会社】農業の今を支え、未来をつくる。

日本の歴史や文化と切っても切り離すことができないもの。

それは様々にありますが、その中でも今も私たちの生活に密接に関わっているのが農業

農業は日本の食文化を形作り、世界で活躍する日本を縁の下の力持ちとしてずっと支え続けています。

しかし、今日本の農業はたくさんの課題を抱えています

みなさんは現代の日本の農業が抱える課題とはなんだと思いますか?

様々な課題を皆さん想像されると思いますが、佐藤産業株式会社さんが重要視しているのは「農家さんの高齢化」について。

この課題に対して農家の方の働きやすさを追求するのが佐藤産業株式会社(以下:佐藤産業)さん。

今回は、佐藤産業さんの中でも、直接農家の方が取り扱う製品の製造に関わる製造部の方にインタビューしました。

お話を伺ったのは片江颯騎さん、小田晃さん、山下大輔さん!

ぜひ最後までご覧ください!

日本の農業を真剣に考える佐藤産業さん製造部に迫る

日本の農家さんが抱える高齢化の課題について、働きやすさを追求することで課題解決の提案をする佐藤産業さんですが、まずはそんな佐藤産業さんの製造部のお仕事について教えていただきました。

ビニールハウス資材を世界最大の品数で取り扱うハウス資材メーカーである佐藤産業さんの心臓部ともいえる製造部ではどんなお仕事をしているのでしょうか。

山下さん

佐藤産業の製造部は、1課・2課・3課・スプリング部門に分かれており、私たち3人は製造部の中でも2課のプレス部門に所属しています。

簡単にそれぞれの部署の説明をすると、1課が鉄線を切ったり曲げたりして製品を作る部門、3課がビニールハウスのフィルムを留めるために使う金具を製造している部門、スプリング部門は、様々な製品に用いるバネを作っている部門です。

最後に、2課の私たちはプレス機で加工を施す製品の担当をしています

なるほど!ハウス資材を製造するにしても、製品の特徴に合わせて部門が別れているのですね。

では製造部2課の皆様が、お仕事において大事にしている点はどのような部分でしょうか。

山下さん
大事にしているのは、断らない精神とバリを取ることですね

断らない精神とバリ!?

どちらも気になりますが、まず「断らない精神」とは具体的にどのようなことなのでしょうか。

山下さん

お客様に求められるものであれば、難しいものであっても“どうにかして作ろう!”とするものづくりへの姿勢のことです。

今できないものであっても、プレス機を大きいものにしたり、アップグレードしたり、自分たちの技術を高めれば新しく製造することができます。

こういった投資を行ってお客様が求めるものならば作ろうという姿勢を大事にしているんです。

また、このチャレンジこそが私たちの仕事のやりがいや楽しさに結びつく部分でもあります

確かに前回の営業部の方々への取材でも、お客様のためにできる限りの力を尽くしたというお話がありました。

“このお客様のために”という想いは佐藤産業さん全体で共通して浸透している想いなんですね。

佐藤産業さんの核心に触れることができた気がします。

ではお仕事のこだわりとして“バリを取る”とはどういうことなのでしょうか?

小田さん

バリとは、金属をプレス機でカットした際に生まれる凹凸のことです。

プレス機で金属を切ると、どうしても金属の鋭利な部分ができてしまいます。

例えば、この部分が製品に残ると、ビニールハウスのビニールが簡単に破れたり農家の方を傷つけてしまうことになります。

だからこそ、この“バリ”を後から丁寧に叩いてキレイに潰すという工程が大事なんです

世界に誇れるモノづくりの技術を持つ日本。

モノづくりにおいて細部までこだわる佐藤産業さんのような企業がたくさんいるからこそ、世界から認められているのではないかと考えました。

では佐藤産業さんの製造部の皆さんは日本農業のどのような部分を問題視し、どんな課題解決を図っているのでしょう。

山下さん

やはり農家の方々の高齢化はとても重大な問題だと考えています。

若い方々にも農家をしてほしい気持ちは山々です。

しかしそれと同時に、高齢の農家さんがご活躍されている現状もあります。

だからこそ佐藤産業では、現在のお客様の働きやすさに寄り添うということを大切に製品を製造しています。

例えば、以前まで梱包されて出荷される製品は40kgもありましたが、高齢の農家さんが増えたことを受け20キロ未満で出荷するようになりました。

また、製品を手に取った農家さんが取り付けやすいように手間を省いたうえで耐久性のある製品を作っています

些細な気配りを積み重ねる佐藤産業さんの心に魅力を感じるお話でした。

今、日本の農業で若者が少ないことは大きな課題ですが、今の農業もより良いものする取り組みも同様に大切なことですよね。

佐藤産業さんのような企業がいることで、将来的に“若者が農業を行う”としたときに、参入する障壁が減ったり長く続けることができるきっかけに繋がるように思えます。

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佐藤産業株式会社 2

お客様のために!部門を超えて繋がる佐藤産業さん

ここまでは、日本の農業の高齢化という課題に関して、佐藤産業さんの製造部のこだわりや取り組みについて触れることができました。

では、日本の農業の課題に対して会社全体としてはどんな連携や取り組みを行っているのでしょうか。

片江さん

お客様に喜んでもらうためには部門単体で頑張っても限界があります。

そこで佐藤産業は、部門の垣根を超えた繋がりをとても大切にしていて、会社全体の連携の良さは佐藤産業の強みの一つです。

今までの連携を象徴する例を挙げると、設備投資を実施し続けていることがあります。

過去にお客様や製品によっては出荷前の箱に、商品の詳細を製造部が手書きで記入していた時期がありました。

しかし、業務の効率化の観点から総務部の方々が協力してくれて設備投資を実施しました。

そのうえ総務部の方が記入の業務を担当してくれることになったんです。

普通であれば自分の部門の仕事が増えることは大変なはずですが、快く受け入れてくださった。

この連携に佐藤産業の良さが現れていると思います

社会では、部門ごとの対立といったお話もあるように思いますが、佐藤産業さんはむしろ“協力”という言葉が似合う企業さんであると感じます。

そんな佐藤産業さんの会社全体の雰囲気はどのようなものなのでしょうか。お伺いしてもよろしいでしょうか

山下さん

54人くらいしかいないため、みんな顔見知りです。

だから、すれ違うときには挨拶したり、コミュニケーションをとったりします。

また、新年会やランチなど交流の機会はたくさんあるうえに、みんなフレンドリーなので積極的に交流している印象です。

かといって落ち着いた性格の人もいればおしゃべりな人もいて、一人ひとりの個性に関して寛容なので、自分らしさを大切にして楽しく働ける暖かい場所だと思いますよ

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佐藤産業さんの細部にこだわる想いの背景にあるものに迫る

ここまでは、佐藤産業が考える農業の課題やお仕事のこだわり、会社の雰囲気についてお伺いしました。

深く印象に残っているのは、佐藤産業さんのバリを取ることを始めとしたお仕事での細部へのこだわり

鉄をカットしたあとバリを無くすというこだわりや、箱の重さを減らすという気配りは全て農家の方々のためにありました。

製品の細部にあるのは、一作業ずつ丁寧に取り組む製造部の方々の暖かい想い。

こういったこだわりを私たち消費者は当たり前だと思い、気づかないようなこともありますが、社会で働くうえで必要不可欠な心なのだなと感じました。

きっと今記事を見ている皆さんのすぐそばにも、誰かのこだわりが詰まったものがあるのではないでしょうか。

こういうことを考えると、社会って素敵だなと純粋に感じました。

そう考えながら気になったのは製造部の皆さんが持つお仕事に対するモチベーション。

細かなこだわりを続けお客様のためを想う裏側には、どのようなモチベーションが潜んでいるのでしょうか。

片江さん

先輩とのコミュニケーションの取りやすさが大きいと思います。

先輩がふとした時に喋ってくれたり、フランクに接してくれるんです。

だからこそ、様々なことを気軽に話すことができます。

佐藤産業がとても働きやすいと感じるのはこういう関係性が深く関わっているはずです。

さらに技術の伝え方という点もあると感じます。

始めたての頃は暖かく見守ってくれていて、できなければアドバイスしてくれます。

そしてアドバイスを元に自分で考える時間を与えてくれます。

それでも難しいところがあれば、一緒に作業を進めて教えてくれます。

こういった段階を踏んで教えていただけることで、確実に身に付く教育を受けていることが自信とモチベーションに繋がります

農家の方々に対する暖かい想いを形にするための技術教育がしっかりしていること、それにご自身を取り巻く環境に魅力があることがお仕事のモチベーションに繋がっているのですね。

山下さんは、どのようなところにモチベーションを感じているのでしょうか。

山下さん

働く環境が整理整頓されていて心地良いこともモチベーションに繋がっていると思います。

工場では、一つひとつの部品や工具を置く場所が決められているんです。

整理整頓された環境がスムーズな作業に繋がり、ストレスを減らすことに繋がると強く感じます。

整っていない環境だとお客様のことを想う仕事をする以前に、基本的な作業のことを考えなければなりません。

こういったことを考えずに、製造に集中できるからこそこだわることができ、そしてそれがストレスフリーに繋がりモチベーションに繋がっていると思います

製造に集中できる環境が、佐藤産業さんの細部までこだわる想いを後押ししているんですね。

では、見える部分も見えない部分も整えられた環境でお仕事をされる皆さんが、働いていて楽しさを感じる瞬間とはどんなときなのでしょうか?

山下さん

プレス機で金型を製品に取り付ける作業はとても楽しいです。

モノづくりをしているという実感が湧きますし、想いが形になることも楽しいです。

また、今は作業から離れて部門全体の作業の段取りや調整をしていますが、みんなの作業を上手く進めるために全体を動かすことにもやりがいを感じています

小田さん

佐藤産業で製造する製品は無数にあります。

だからこそ上手くいかないこともありますが、繰り返す中で工夫を凝らし完成した時には楽しさを感じます。

マニュアルをもとに、基礎を応用してアレンジして良い製品を作るためのチャレンジもやりがいを感じます。

自分で段取りして上手く作業がいくことや、製品を上手く作れたという成長が楽しみや喜びに繋がっているということです

片江さん

私も製造することに楽しさを感じています。

この作業は、雑にしようと思えば雑にできるし、キレイにつけようと思えばキレイにできる作業です。

だからこそ丁寧さや美しさを追求することが好きですし、そういったところを褒めてもらったり、人に評価してもらうと嬉しく思います

同じ製造部の中でも、やりがいや楽しさを感じる部分はみなさん一人ひとり違うんですね!

ここまで多くのことをお話しいただき、佐藤産業さんの製造部の魅力に触れることができました。

取材の最後にお伺いしたのは佐藤産業さんの製造部が求める人物像について。

皆さんはどのような方が製造部に向いているとお考えなのでしょうか。

小田さん

製造部では、新入社員さんに対して先輩方が基礎から丁寧に優しく教えてくれます。

だからこそ、専門的な知識がなくても問題ありません。

実際私も全く別の仕事から転職してきました。

だからこそ、佐藤産業や製造部の想いに共感してやる気を持てそうな方が向いていると思いま

片江さん

私も小田と同じ意見で、入社前に持っておかなければならない資格や技術はないので、元気で真面目な人でしたらどんな方でも活躍できると思います。

一緒に勉強して成長できればと思います

山下さん

前の2人が話したように技術を習得しておく必要はありませんが、モノづくりに興味がある方はとても楽しく働ける会社だと思います。

佐藤産業は誰でも馴染みやすい場所なので、働きやすさを大事にする人にはピッタリだと思います

佐藤産業株式会社さんのお話を伺って

ビニールハウス資材メーカーの佐藤産業株式会社さんへの取材は今回で三回目。

過去に佐藤代表、営業部の方々を取材させていただき、今回は製造部の方々を取材しました。

3回の取材を経て佐藤代表の「お客様のために」という熱い想いが、各部門に根強く浸透していることを強く実感。

今回の取材では、想いを形にする製造部の方々からお話を聞くことができました。

日本の農業の課題と向き合い、細部にこだわる。

そのこだわりが日本の農業を支える農家さんのためになればという一連のお話はとても素晴らしく、心震えるものでした。

最後にもっと佐藤産業さんのことに関して知りたいと思った方は公式HPなどをご覧ください!!

佐藤産業

佐藤産業株式会社はハウス資材品揃え世界最大メーカーです。施設園芸(温室ビニールハウス)部品など農業資材部品を多数取り扱っ…

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