株式会社秀電社への第二回目の取材企画として立ち上がった「現役学生との対談企画」。
現役の社長と学生がテーマに沿って考えを伝え合いました。
秀嶋社長へ取材を行い、秀嶋社長のお考えを発信していくこともできた今回の取材において、なぜ“秀嶋社長は学生との対談に参加したのか”。
対談企画実施の裏側にある、秀嶋社長の想いに迫りました。
ぜひ最後までご覧ください。
「少しでも誰かの参考になれば」
まず秀嶋社長がお話ししてくださったのはこんなことでした。
前提として僕は自分の考えを話すことが好きです。
話して終わりという短期的な自己満足ではなく、僕の話が少しでも相手の参考になればと思うんです。
誰かが前に進むための選択をすることに悩んでいる。そんな時に僕の考えが少しでも相手に刺激を与えられたらと思います。
勘違いして欲しくないのは“僕の考えで説き伏せたい”とか“僕の話通りに従わせたい”とかそんな思いがあるわけではないということ。
誰かが悩んでいることに対して伝えた僕の考えが、少しでも何かのキッカケになってくれたら良いんです。そのキッカケを作れたことが相手にとっての“僕の価値”だと思います。
人の考えには“正解か不正解か”とか、偉いとか若いとかそんなものはありません。
ただ単純に、微々たるものでも良いから誰かにとって価値あるものになれば良いなという思いがあるので、僕は自分の考えを話すことが好きなんです
説き伏せたいわけではない、という考えは今回の対談中も常に見られる様子でした。
正直、学生と企業の社長では“差”が生まれてしまうことがほとんどだと思います。
実際に就活の場で、その“学生と企業の差”を使って起きてしまうハラスメントというものもあります。
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それとは逆に、ナビラズに掲載されている企業さんのように“どうすれば学生が自然体で居られるか”を常に考えている企業さんもたくさんいます。
ということはやはり学生と企業には“見えない差”があるということです。
そんな中、秀嶋社長は常に“学生の話を最後まで聞いて、自分の意見を添える”ということをしていました。
その行動の裏にはお話しいただいたような思いがあったんですね。
これに加えて他の人の考えに触れることが好きだというものもあります。
やはり他の人の話を聞くと刺激をもらうことがたくさんあります。
自分とは異なる考え方に触れたり、人間性に触れたり。
そういう経験をすることで自分の中に新しい価値観が生まれますし、僕自身の成長にも繋がっていると思うんです
“強い意志”を持った就職活動を。
学生との対談企画を設けてくださった秀嶋社長の思いについて深掘りする今回の記事。
まずは前提的な秀嶋社長の思いを話してくださいました。
続いてお話しいただいたのは“企業の社長としての想い”
僕も一企業の社長として日々仕事をしていますが、“社員の退職”というものはとても寂しいものです。
ただ今の時代に“一つの企業で定年退職まで勤めあげる”というような美学が存在していないことは理解しています。
しかしやはり、一緒に仕事をしてきた仲間が離れるということは寂しいものです
確かに以前までは“終身雇用制度”というものが広く謳われ、一つの企業で働き続けるという美学が存在していました。
だからこそ就職活動において“その企業の経済的な安定性“というような指標もしばしば用いられていましたし、単純に“安定”という言葉が広く使われていました。
ただ、現在は“転職時代”ともいわれるように、人生の中で複数の企業での就業経験を持つことは珍しくないものとなりました。
このような現状に対して秀嶋社長はこんなことを話します。
転職をする人の中にも、“自分のキャリアや人生をより充実させたい”というような前向きな思いを持っている人がいるという事実があります。
なのでそういった思いを持って会社を離れていく人がいた時は精一杯応援したと思っています。
ですが、全員が全員そのような“前向きな思い”を持っているわけではないことも事実だと思うんです。
つまり、自分が思っていた環境と実際に働いてみて目にした環境が違えば“転職”、人間関係が上手くいかなかったら“転職”、他にもっと良い給料をもらえる企業があれば“転職”というように、どちらかといえば“逃げ思考”というような考え方が強く働いていると思うんです。
“逃げ思考”があまり良くないと思うのは、様々な要素に託(かこつ)けて自分を正当化してしまう節があるからです
もちろんいわゆるブラック企業というような過重労働や、社会通念上アウトな場合からすぐに離脱することは全く“逃げ思考”ではないと秀嶋社長は話します。
ただ、自分の描いていた理想とちょっとした食い違いがあった際に、“転職”を道具のように使うことに違和感を持っていました。
例えば今の時代、個人事業主や起業家、YouTuberやバイヤーなどの職業が花形の仕事のように見られていると思います。
確かに皆さん、目に見えて輝いていますしイケていると思います。かっこいいんです。
ただ、誤認識してはいけないのはそういった花形職業の方たちも“目に見えない努力”をしているということです。
YouTuberさんたちは、YouTubeに動画をあげることだけをし続ければ広く認知され、YouTuberとして活躍することができるのでしょうか。
個人事業主の方たちは、開業届を出せばそれで人生が輝くのでしょうか。
想像すれば簡単なことですが、そんなに上手くいく訳がありません。皆さん、強い意志を持って時間をかけて努力をしているんです
だからこそ、どんな仕事をするにしても自分の人生を充実させたい、輝かせたいという思いがあるのなら“強い意志”を持つことはとても重要です。
そんな中で、”逃げ思考“が働いてしまっては上手くいきません。
なので、秀電社で働いてくれる仲間には逃げ思考から脱却して豊かな人生を送って欲しいんです。
豊かな人生は、人生のうちとても多くの時間を占める“仕事”において、“いい仲間といい仕事をして、その先にあるなりたい自分になる”、つまり自己実現をしていくことだと考えます。
また、そういった前向きなやりがいばかりを話し続けるのではなく、社内の環境や制度を適切に整えていくことが社長としての仕事だとも考えています
現役学生との対談企画に込めた想い。
“逃げ思考”という言葉を使ってご自身の考えを話してくださった秀嶋社長。
ここまでのお話を踏まえて、今回の対談企画実施の裏側にある思いを話してくださいました。
どんな職業においても強い意志を持つことは重要だと話しましたが、“今の若い人はダメだな!”と言いたいわけでは全くありません。
むしろ、仕方ないことだと思うんです。
どんどんと新しい仕事が生まれ、従来の長期雇用のような美学も無くなった今、もっと早い段階から“働くこと”について考える機会がなければなりません。
しかし大学含め学校教育のなかでそんなことを真剣に考える機会はほとんどないと思います。
だからこそ仕方がないんです。この状況の中で大学3年生後半になった途端、“就活してください”といわれる方が無理な話です。
だから少しでも“働くこと”について考える機会を設けてほしい、自分にとってどんなことが重要なのか考えて欲しい、強い意志を持って欲しいと思い、今回の対談企画を行いました
現在の就職活動においては、大学3年生くらいになると就職活動を意識し始め、自己分析や企業研究を行っていくと思います。もちろん早い方は大学に入学してからすぐにされているかと思います。
しかし、就職活動において重要なのは先に話したような就活生さんの”強い意志“だと思うんです。
インターネットで調べると“自己分析ツール”や“ES添削会社”、“面接指導者”など就職活動に関わる様々なことが“ビジネス”として展開されています。
僕はそんなことよりも自分がどのように社会と関わっていきたいのか、人生においてどんな強い意志を持っているのかを考える方が良いと思うんです。
就職活動というのは“内定獲得ゲーム”ではありません。
就職活動で行わなければならないのは内定獲得ゲームではなく、自分の想いを明らかにすること、そしてそれを実現できそうな会社を選択することです。就職活動期間は自己実現のためにどの企業で働くのか選択するための時間です。
ちゃんと考えて選択した企業に入社できたなら、“ミスマッチ”なんてことはあり得ないと思っています。しっかりと自分と向き合い、就職活動において自分が出した答えなら、ミスではありません。ミスだと思いたい状況がやってきた時は、それをどうやって超えていくのか考えるだけです。
その選択は“退職”の一択ではなく、複数ある選択肢の中から、その時最善だと思えるものを選択していって欲しいなと思います。
せっかく、1年かけて就職活動が出来るんです。目一杯時間を使って、人生においても、就活においても、最善と思える選択をしていってほしいと思います
ここまでに話した考えが今回の対談企画に自然と繋がったと思っています。
僕は仕事を楽しんでいますし、自己実現のために欠かせないものだと思っています。
だからこそ学生さんと話す機会があれば、いろんな話が出来たらいいなと思っています。
一人でも多くの人が、僕の話が何かのきっかけになって、いい人生を送れるようになってくれたら、僕は嬉しいんです。
強い意志を持って自己実現をするというのは簡単なことではありません。だからこそ、逃げたくなりますし、ビジネスとして展開された就活ツールに頼りたくなることだってあると思います。
ただ、自分の思い描く人生を送りたいとすると、就職活動というものはとても重要です。
ぜひ自分が本当に納得できる就職活動をしてほしいからこそ、少しでも僕の話が学生さんの参考になればと想い、今回は対談企画を行ってみました
株式会社秀電社秀嶋社長のお話をうかがって。
今回の記事では、株式会社秀電社秀嶋社長が現役学生との対談に込めた想いについてお話しいただきました。
「少しでも何かのきっかけや参考になってもらえれば」
と話してくださった秀嶋社長ですが、対談後の学生からの感想には秀嶋社長の想いや言葉がこれからの活動や考え方の参考になったというものがほとんどでした。
対談記事を読んでくださった学生さんたちも何か感じることがあったのではないでしょうか。
“時間をかけて自分と向き合い、社会との関わり方を見出してほしい”という秀嶋社長の想いが皆さんにも届くと嬉しいです。
まだ対談記事を読んでいない方はぜひご覧ください。
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