【糸島みるくぷらんと】牛さんと酪農家の想いをお客様に届ける!

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酪農家が集まり、牛乳の消費拡大を図るために創られたのが株式会社糸島みるくぷらんと(以下:みるくぷらんと)さん。

酪農家が中心となって、生産から製造、販売を一貫して行っている企業です。

今ではみなさん当たり前のように触れている“糸島ブランド”の先駆けとして1992年に創立したみるくぷらんとさん。

地域の方を中心とした多くのファンを持ち、“一味違う”乳製品を届け続けています。

“一味違う”のは酪農家のこだわり牛さんへの愛情、そして牛さんの想いが込められているから。

想いがたっぷりと乗った商品をお客様に届けるべく、様々な取り組みをしているみるくぷらんとさんですが、その中の1つに“イベント”があります。

ということで今回は、2021年12月19日に行われたドライブスルーイベント“Laboフェス”に密着!

敷地が車で埋め尽くされるほどの大盛況を見せたLaboフェス。

このイベントの誕生から込められた思いについてご紹介していきたいと思います!

糸島みるくぷらんとのイベント!?その概要に迫る!

これまでに何度もイベントを行っているみるくぷらんとさん。

しかし、2020年に新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、イベントの中止を余儀なくされました。

当時のことを管理業務課課長の高田史代さんはこのようにお話ししてくださいました。

イベントができなくなって考えたことは2つでした。

まず1つはいつも応援していただいているお客様との直接的な関わりがなくなってしまうこと。

新型コロナウイルスの感染が拡大するまでは、乳搾り体験や収穫祭など季節や行事に合わせて地域のお客様と交流するイベントを行っていました。

しかし多くの人が集まって何かをすることが難しくなり、急にお客様との直接的な関わりがなくなってしまったんです。

そもそもイベントは、日頃から愛情をくださるお客様へ感謝の気持ちを商品に乗せて届けたり、伝えたりするために行っていました。

ですので当時の“イベントを行えない”という状況に対して、やりきれない気持ちを抱えていたんです。

そこで、どうにかお客様と直接関わる機会を設けることができないか、と社員一同必死に考えて生まれたアイデアがこの“Laboフェス”だったんです

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新型コロナウイルス感染拡大の影響で生まれたのが“Laboフェス”だったんですね。

もう一つは生乳の消費拡大を図らなければならないということでした。

世の中は新型コロナウイルスの影響で飲食店さんの営業時間が短縮されたり、外出自粛が要請されたりしましたが、牛さんはこれまでと変わらずに生きていて、生乳をつくるんです。

さらに、牛さんも生き物としての寿命があります。

だからこそ、牛さんがつくってくれた生乳が処分されるということは避けたかったんです。

ただ、学校給食が中止になったり、消費期限があまり長くない乳製品はまとめ買いの対象になりにくかったりという現状もありました。

そこで、酪農家が集まった弊社にできることはないかということで、工場直売のように削減できるコストはカットして、お客様に乳製品をお届けしたんです

こうしてみるくぷらんとの社員さんたちによって生み出されたLaboフェス。

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今回で開催13回目となった本イベント。

イベントの宣伝はどのように行なっているのでしょうか。

イベントを始めたばかりの頃はポスティングが宣伝の中心となっていました。

社員が地域を歩いてまわり一軒一軒、チラシを投函して宣伝を行なっていたんです。

他にも違う方法で宣伝をしましたが、ぜひチラシを手にとっていただきたいなという思いが強くありました

雨の日も、炎天下の日も“お客様への感謝”と“牛さんと酪農家の想い”を乗せてポスティングを行なったみるくぷらんとの社員さん。

イベントにはお客さんが集まったのでしょうか?

みるくぷらんとのLaboフェス。気になる商品ラインナップは?

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こちらのお写真はみるくぷらんとさんの糸島工場の駐車場。

イベント開始前から敷地内にはたくさんのお客さんが集まりました

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イベント開始後もお客さんの列は途切れることなく、大盛況。

列に並んでいるお客さんに事前にメニューをお渡しし、ブース前で商品のお渡しとお会計をする仕組み!

なんとも新しい“乳製品のドライブスルー”ですが、どんな商品が用意されていたのでしょうか。

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まずは冬の時期でも人気な“プレミアムアイス伊都物語”(濃厚みるく・あまおう・抹茶)!

季節問わず大人気なプレミアムアイス伊都物語ですが、今回のイベントでは普段は手に入れることができないお得な大容量パックが用意されました。

続いてはみるくぷらんとさんの大人気商品のむヨーグルト”のバラエティセット

オリジナル・プレーン・博多あまおうを一度に楽しめるこのセットは、老若男女問わずたくさんの方がご購入されていました。

さらに今回の目玉商品は30周年記念保冷バックセット

なんと“のむヨーグルト900ml(3種)”と“チーズ”、“ミルク珈琲”が保冷バックに入って¥2,000(税込)というお値段!

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イベントに密着させていただいた筆者も接客をさせていただいたのですが、みなさんこのセットには驚いていました。

そして最後はクリスマス応援企画として用意された伊都物語パーティーセット

プレミアムアイス(濃厚みるく・ヨーグルト・チョコレート・あまおう)に加えてマルゲリータピザがセットになったこちらのメニューですが、「あれ?マルゲリータピザ?」と気になった方もいるかと思います。

こちらのピザはみるくぷらんとさんの商品なのでしょうか。

このマルゲリータは伊都菜彩(いとさいさい)さんとのコラボレーション商品なんです。

JA糸島の産地直送市場である伊都菜彩さんの中にみるくぷらんとの直営店があるので、以前からお付き合いはあったのですが、ある時に“糸島を盛り上げるためのコラボをしたい!”というお話をいただいたんですね。

このコラボによって生まれたのがマルゲリータピザなんです。

糸島の小麦農家の方、野菜を育てる農家の方、そしてみるくぷらんとで力を合わせて糸島を盛り上げたいという思いを込めて作りました。

時期的にもクリスマス前ということで、ピザとアイスを合わせてクリスマスの食卓をさらに彩ってもらうために企画したセットだったんです

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みるくぷらんとさんは元々酪農家が“生乳の消費拡大を図りたい”という思いで、酪農を盛り上げるためにつくられた会社。

しかし、今では酪農だけではなく糸島の発展においてもご活躍されているようです。

伊都菜彩さんの“糸島を盛り上げたい”という企画に賛同したことには、どのような思いが込められているのでしょうか。

今では“糸島”というとドライブスポットや牡蠣小屋など、何かしらの印象を持っている方が多いかと思います。

ただ、みるくぷらんとが創立した30年前はまだまだ“糸島”自体の観光的な力はあまり強くなかったんです。

なので、みるくぷらんとは糸島ブランドの先駆けというような要素も持っていると思っています。

だからこそ、糸島の良いところをもっと多くの方に知って欲しいという思いもあり、今回の伊都菜彩さんとのコラボが生まれました

酪農を通して様々な分野の発展にも尽力するみるくぷらんとさん。

今後の企画やコラボレーションからも目が離せません!

活動の根底にある“みるくぷらんとの想い”

こだわりの製品を作り、イベントを通しお客さんと繋がり、他分野とのコラボレーションも行うみるくぷらんとさん。

多種多様に走り続けるみるくぷらんとさんですが、根底にはどのような思いが込められているのでしょうか。

私たちみるくぷらんとは言ってしまえば、あくまで“仲介者”なんです。

みるくぷらんとの製品の元である生乳を生み出してくれるのは牛さんですし、製品をご購入してくださるのはお客様です。

だから私たちは仲介者。

ただ、単純にお金儲けをしようとか、大きな企業になろうとか、そういった思いから事業を営んでいるわけではありません。

これまでの取材で代表の宮﨑や牧場を営む田中が話したように、みるくぷらんとは“牛さんの想いを皆さんに届ける”ことを大切にしているんです。

牛さんは正直に言うと経済動物です。長くはない一生を通して私たちに生乳を届けてくれます。

なので、その想いを無駄にしない、しっかりとお客様に届けるということを考えています

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ナビラズが行った第二回目の取材にて、牧場を営む田中さんはこんなことを話してくださいました。

田中さん
ここで搾った生乳が、無駄なくきちんとお客さんのもとに届きますように、と願いながら毎日牛さんと接しています。年齢が高くなると、生乳も取れなくなりますので、その時は食用肉として出荷されるんです。もちろん悲しいですけど、だからこそ、牛さんたちが無駄なくお客さんに届いてほしいと思いますね

みるくぷらんとさんの製品には牛さんだけではなく、酪農家さんの思いも込められています。

だからこそみるくぷらんとは、生産者が愛情を込めて製品の企画、製造、販売までを行っています。

牛さんから搾れた大切な生乳に込められた想いがストレートにお客さんへ届くよう活動する、これがみるくぷらんとの活動の根底にある想いです。

牛さんから酪農家が受け取ったバトンを、製造者、販売者、そしてお客様へと繋げる。

みるくぷらんとでは、このような流れで牛さんの思いを発信しています

もちろんどの食材にも命が関わります。

だからこそ、その命に感謝を込めて我々は毎日“いただきます”と口にします。

当たり前や習慣になってしまっているかもしれない“いただきます”という言葉の大切さを改めて感じるお話でした。

高田さんは続けてこんなこともお話ししてくださいました。

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牛さんの思いを受け取った酪農家が集うみるくぷらんとだからこそ、製品の企画に妥協はありません

牛さんの生乳も、製品としてお客様のもとへ届かなければ意味が無くなってしまいます。

だからこそ、お客様に喜んでもらえるような製品の企画やイベントの実施をしています。

牛さんの思いがお客様へ届くように、という考えを社員全員が持っているからこその強みや価値というのは、コツコツとですが様々なお客様に届くようになってきました。

直営店や工場の販売スペースに足を運んでくださる地域の方、遠方からでもイベントにきてくださるリピーターのお客様。

みるくぷらんとはお客様からの愛情もいただいているという実感がありますし、お客様もご一緒に牛さんの想いを大切にしていただけているという感覚があります。

もっとたくさんの方に牛さんの想いが届けられるように、そんな考えを持ちながらこれからも活動していきたいと思います

糸島みるくぷらんとさんのお話をうかがって

株式会社糸島みるくぷらんとさんの第三回目の取材は、工場直売のドライブスルーイベント“Laboフェス”に密着。

牛さんの想いを受け取ったみるくぷらんとさんだからこそ、直接お客様と関わる機会を作りたいという思いを持っていました。

全三回の取材を通してみるくぷらんとさんが持つ、商品のこだわり牛さんへの想いお客様への思いをしっかりと受け取ることができました。

ぜひこちらの記事もご一読ください!

取材①

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取材②

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また、みるくぷらんとさんのHPから商品のラインナップもぜひチェックしてみてください!

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