「就活生」と聞くと、黒髪にスーツに、慣れない靴を履いて緊張した面持ちで街を歩く。
学生皆が同じようなスタイルで就活をしていて「個性がないなぁ」と思われがちです。
しかし一口に「就活生」といってもそれぞれが個性を持っており、またその個性や特徴は、大まかにいくつかのタイプに分類されます。タイプごとに似た考え方がありますが、自分だけでそれに気付くのはなかなか難しいものです。
「他の人から見た自分たちの考え方」や「他人から見た自分が当てはまるイメージ」を知ることで、知らなかった世界に足を踏み入れ、新たな価値観に出会えるかもしれません。
そこで今回は「就活に対してどのような考えを持っているのか」という観点から就活生を4つのタイプに分け、そこから読み取れる特性を簡単にまとめてみました。
あくまでも、私たちNavi-razメンバーの印象に基づいた内容です。気楽にお楽しみいただければと思います!
さて、皆さんはどの色の就活生でしょうか?
私たちが行った分類の過程をたどりながら、それぞれの就活生のタイプを詳しくみていきましょう。
私たちの周りにいる学生はどんな人だっけ?
皆さんは、周りの友達が学校外でどのような活動をしているか知っていますか?
サークルや部活、アルバイトの他に、今や大学に入学してすぐの時期からインターンに参加する人も少なくないんです。まずは、学外でどんな活動をしているか書き出してみましょう。
では、次にこの21パターンの学生の特徴を詳しく書いていきます。
例えば、「長期インターンに参加」している学生はその中でも県内出身者と県外出身者がいますよね。
彼らはそれぞれどのように長期インターンを見つけたのでしょうか?おそらく、先生や先輩、友人の紹介であったり自力で見つける人もいるでしょう。
そして、なぜ長期インターンを始めたのかを考えると、「その企業への就職を視野に入れている場合」と「インターンでのインプットを重視している場合」に分けられると考えられます。
このように仮に同じ行動をしている学生であっても、そこに至るまでの背景を分析したり、どのような思いで活動しているのかを考えてみると、「長期インターンに参加」している学生はさらに14パターンに分類されました。
これを他の要素も踏まえて繰り返していくと、なんと158パターンの学生像が浮かび上がってきました!
「miro」を使ってイマドキの就活生を分類してみた!
次に、この158パターンの学生のそれぞれの共通点を見つけていきます。
しかし、158パターンもあるのにどうやって分けていこう……
そんな時に便利なツールが「miro」なんです!「miro」はオンラインで複数の人と共同作業ができるホワイトボードツールです。
ブレインストーミングや情報整理など、普段のミーティングでホワイトボードを使ってやるようなことをオンラインで実施することが可能です。
次に、どのように分類していったのかを見ていきましょう。
まず、横軸は「中小企業に興味があるか、そうでないか。」です。この軸を設けたのは、私たちNavi-razがお届けしている情報である「福岡の経済を支える素晴らしい中小企業」にも興味を持ってくれている学生はどんな人たちなのかを知りたかったことが理由です。
縦軸は「基本的な就活の流れを知っているか、知らないか」です。これは、中小企業に興味がある学生とそうでない学生が分かれてしまう原因として、予め基本的な就活の知識を持っているかに左右されているのではないか、という仮説を立てたからです。
この2軸に沿って、158パターンの学生を分けていくと共通点を持った4つの事象に分けることができました。
中小企業に興味があるということは、地元での就職を希望しているか、または自分がスキだと思える企業を探しているといえるでしょう。
また縦軸の、基本的な就活の流れを知っているということであれば、すでに就職活動を始めており様々な就活情報サイトに登録している就活生が当てはまるでしょう。
まだ基本的な就活の流れを知らないということであれば、めんどくさくて取り組んでいない、もしくは基本的な就活のフォーマットに疑問を抱いているということになるでしょう。
つまり「就活情報サイトなどを通じてある程度の就活の流れは知っている学生」は、「大手企業だけではなく中小企業にも興味がある」ということが分かります。
一方、就活とはなんぞや?というような学生からすれば、日常でよく耳にするような大手企業を志望する傾向にあるのかもしれませんね。
あなたはどのタイプの就活生?
では、分類によって見えてきた4人の学生の個性や特徴を見ていきましょう。
①真面目にコツコツ安定就職就活生
「時代の波にのまれることなく安定して働くことのできる環境」を持っている企業を見つけたい、堅実なタイプだと私たちは考えました。
このタイプは、偏差値や成績は並程度で、多くの意識が平均的ですが、親の顔色もうかがいながらの就職活動をしています。安定して長く働けることが最も大切で、周りの動きに合わせて、必要なことはきちんとやります。
何か学生時代にやっておこうとボランティア系のサークルに入っている学生も多いので、企業の中では縁の下の力持ちとして働きたがるタイプとも言えそうです。
②やりがい重視!努力家就活生
やりたい仕事が明確にあり、時間をかけても希望の就職先を見つけていくような妥協を全くしないようなタイプだと私たちは考えました。安定よりもやりたい仕事ができることを何よりも重要視しています。
また、「働きやすさよりも自分が企業でいかに成長できるか」というようなことを考えています。
このタイプはアルバイトやインターンでの経験が豊富です。それゆえに就活開始時期が特に早いわけではなく、就活が終わるギリギリの時期に動き出す学生もいるようです。
③行動力の化物。リーダー格就活生
団体での活動を通して社会に貢献したり、起業を目指したりといった活動を積極的に行うタイプだと私たちは考えました。外資系企業や大手一流企業への就職を目指す学生がほとんどですが、そのような道を選ばずに自ら起業を行う人も少なくありません。
④固定概念に囚われない、熟考就活生
新しいものやちょっと変わった珍しいものに惹かれやすく自分が理解できないことがあれば、納得するまでとことん突き詰めるタイプだと私たちは考えました。
既存の仕組みに面白さを感じられない就職活動には気が進みません。
「本当にこの就活の仕方でいいのか?もっと面白い見つけ方はないのか?」と常に問題意識と変革を期待する心を持ち合わせています。
最後に
今回は現代の就活生を私たちの視点から、大きく4種類に分けてみました。
皆さんはどのタイプでしたか?
自分がどこにあてはまるか分からなかった人は、友達にたずねるなどして「客観的な自分を分析してもらう」ことをお勧めします。
もしくはこの4つのタイプにはない個性を持っているのかも知れません。
データを分析した側から見れば、今回紹介した内容は「目の粗い基準」でしかありません。もっと複雑にすればするほど、より微細なタイプに分けることも可能です。そう考えてみると決して「イマドキの就活生」という像は一枚岩ではありません。
しかし、この分類からも分かるように「どのタイプが優れていて」、「どのタイプが特別劣っている」ということはなく、それぞれに強みや弱みがあります。完璧な人はこの世に存在しないのです。
もし、今この記事を最後まで読んでくれたあなたが「この人には絶対敵わない!」と思うような人がいたら、その人がどのタイプに一番当てはまるか考えてみてください。
「へえ、このタイプの人たちはこんな強みと弱みを持っていて、こういう考え方をしているんだ〜」と把握することで自分が見えている範囲以外の世界も知ることができます。
それによって「じゃあ自分はこのタイプの人と上手く付き合っていくにはどうしたらいいか」と自分自身の立ち振る舞いまで考えを巡らすことができたりします。
そうすると必然的に「自分ってこういう人なんだ」と新たな発見があるかもしれませんね。
自分の人生に一度しかない新卒での就職活動に悔いのないよう、自分以外の様々な価値観に触れてみませんか?
そうすることで、あなただけの探し方が見つかるかもしれません。