突然ですが、大学生の皆さんに質問です!
大学生のあなたは社会人の方に自己紹介をする時、自分のことを覚えてもらうためにどんなことをしていますか?
名前や大学名、学部学科などの基本的な情報はもちろん、趣味・特技などを話すと思います。しかしそれでは周りの大学生に埋もれてしまい、なかなか覚えてもらうことができません。
自分ならではのネタを作ってみたり、他の学生がなかなか経験できないような活動をしたエピソードなどはインパクトが強く、聞いている人の頭に残るかもしれません。
では、大学生が初対面で会った社会人に効率よく自分を覚えてもらうにはどうしたら良いのでしょう?
そこで役に立つのが「名刺」です!
「大学生が名刺?そんなの社会人が使うものでしょ」、「大学生のくせに、、ただのかっこつけじゃない?」と感じる人も多いと思います。実際、私の周りにも大学生で名刺を持っている人は片手で数えられるほどしかいません。
しかし最近では、名刺を作って社会人との交流を図っている大学生が増えているようです。
大学生が名刺を持つことのメリットとデメリットをしっかり理解し活用することで、他の就活生よりも一歩先に進めるかもしれません。
私たちも福岡の中小企業企業情報メディアNavi-raz(ナビラズ)の活動を始めるにあたり、名刺を作りました。(2021年2月のこと)
そこで今回は、現役大学生だった私たちが名刺を作ってみたエピソードも合わせて、大学生が名刺を持つことについてお話していきたいと思います。
名刺を作ることで広がる可能性を一緒に考えながら読んでいただけると嬉しいです!
名刺を持っている大学生ってどんな人?
「名刺」はビジネスパーソンにとって必須アイテムであり、自分の名前だけでなく立場や身分、所属や連絡先を相手に正しく伝え、人脈を広げてビジネスに成功するために欠かせないものです。
大学生でも上手に名刺を活用できればチャンスが増えます。
では、すでに名刺を持っている大学生ってどんな人なのか調査してみました!
学生の名刺①所属団体で渉外を任された大学生
大学生の中には、学生団体などの大きな団体に所属して活動をしている学生がいます。
例えば、イベントを運営する団体やボランティア活動を積極的に行なう団体に所属している大学生。このような団体は、イベントを運営する際には会場を借りるための交渉や、イベントに参加する人たちとコミュニケーションを取るために、多くの外部の人たちと関わる機会があります。
そんな大学生に役立つのが名刺です。
自分がどんな団体に所属していて、どんな活動を行っており、何のポジションを担当しているのかということを名刺で相手に伝えることで一気に距離間が縮まり、渉外もスムーズに進みます。
学生の名刺②大学生のうちに起業をした人
大学生の中には、学生の間に起業をする人もいます。起業をすれば自分の会社を多くの人たちに知ってもらう必要があります。また、会社を成長させていくために多くの人たちに協力してもらうことも大切です。
そのような時に名刺を作っておくと、自分の会社のことはもちろん、自分自身のことも知ってもらえるのでとても便利です。名刺交換をしておくと、時間が経っても「あ、分からないところはこの人に聞いてみよう!」と再び縁がつながるということもあります。
大学生起業は大学生でありながら、社会人としても動き出しているということです。れっきとしたビジネスマンなので、名刺を作る人が多いのです。
学生の名刺③就職活動を始めている大学生
就職活動を始める時に名刺を作る大学生もいます。
最近は自分をアピールするために名刺を作り、就職活動時に採用担当者に渡す大学生が増えているそう。採用担当者に名刺を渡せば、「自分」という存在を相手に残すことができます。
「少しでも印象に残して就職へつなげよう」という積極的な気持ちも、名刺には込められているのです。
大学生が就活で名刺を使うことのメリットとデメリット
名刺は就活の場で本当に大きな力を発揮してくれます。
大学生が名刺を作ることは、自分の個性を表現するなどのメリットもあります。
しかし、採用担当者からの視点でとらえた場合、大学生が名刺を持つことはデメリットも多いのです。就活中の大学生が名刺を持つ際のメリットデメリットをそれぞれ3つずつご紹介します。
名刺によって就活中の連絡先間違いを防止
就活の時に問題になるのが、連絡先の間違いです。
就活が始まれば、企業からの連絡は基本的にメールアドレスに届きます。説明会などに参加した際、その場でメールアドレスを書く機会があるでしょう。
大学生からすると、ビジネスチックなメールのやり取りの経験は少ないはず。
そんな大学生が気をつけるべきは、メールアドレスを誤って記入してしまうことです。例えば、アンダーバーや、o(アルファベット)と0(数字)の間違いなどです。
手書き文字は読みにくく、メールが違う人のところに届いてしまうこともあります。名刺にはメールアドレスも記載されていますから、確認することができます。
このようにケアレスミスを防止するという点で大きなメリットがあるのです。
せっかく説明会に参加し、選考を希望する企業なのにメールアドレスの間違いにより、連絡が届かないのはもったいないですよね。名刺を持つことで、このようなミスを防止しましょう。
名刺交換で企業の方とコミュニケーション
就活をしている大学生の多くは説明会で気になる企業を見つけたら、連絡先などを改めて企業ホームページで検索することもあるでしょう。
しかし、せっかく説明会で会社の人と顔を合わせているのですからその機会を有効活用したいですよね。
そんな時にも名刺は力を発揮します。ほとんどの社会人は、こちらから名刺を出せば、名刺を交換してくれます。そこで得たメールアドレスなどにお礼のメールを送ると好印象を持ってくれるでしょう。
他の大学生と差をつけるチャンスになるかもしれません。
チャンスを有効活用し、多くの人とつながりを持つためにも、名刺を持っておくと便利なんです。
名刺で自分の顔を覚えてもらえる
名刺には名前が記入されているので、名刺交換の際に記入された名前と顔を確認して受け取ります。
そうすることによって、名前と顔が一致するので、覚えてもらえる可能性が高くなります。志望度の高い企業に対しては、企業の方と名刺交換をすることで、少しでも早く顔を覚えてもらえるように心がけるといいのかもしれませんね。1度目の説明会で顔を覚えてもらえれば、次回以降の説明会でお互いもっと話やすい雰囲気を作ることができるでしょう。
就活をしている大学生のほとんどは、説明会に参加はするものの、それだけで終わってしまうことが多いです。
残念ながら説明会で話を聞いてるだけでは、名前まで覚えてもらうことは難しいですし、なかなか選考の場で有利になることもありません。自分の顔を覚えてもらう道具として名刺を活用すると少しでも就活を有利に進むかもしれません。
人生初の名刺には色々な思い入れが…
私たち福岡の中小企業情報メディアNavi-razの運営メンバーも「自分だけの名刺」を持っています。
名前や大学名を載せるだけだと思われがちですが、Navi-razの名刺が完成するまでにはいくつもの壁が立ちはだかっていました…
第一話「手書き名刺問題」
まず当時私たちは大学生でした。そこで、大学生の特権を活用するべく、大学の売店で名刺作成について問い合わせました。
〜数分後〜
最終的には業者の方が作ってくれるということだったので、とてもありがたいなと思いました。
しかし「どうやってパソコンで作ったデザインを手書きすればいいのか」、「細部のニュアンスを上手く業者の方に伝えることが難しいな」と思ったので、大学生の特権を利用して名刺を作ることは諦めました。
第二話「福岡大学のロゴを使いたい!」
さて、自分たちで名刺を作ることにした我々ですが、福岡大学のロゴを勝手にホームページから拾って良いものなのか不安だったのでまたまた問い合わせました。
(後日送られてきたメールの一部)
数日待って、Navi-raz全員分の名刺に限って福岡大学のロゴしようを正式に許可していただきました!
学生課の方々も、福岡大学のロゴの使用範囲について、現在定めている途中ということだったので、それぞれの団体でロゴの使用範囲は異なるのかもしれません。
もし所属する団体でロゴを使用する場合は、一旦問い合わせましょう。
第三話「上手に名刺を作るにはどうしたら良いの?」
さて、ロゴももらったことだし実際に名刺を作成してみるか〜。
とりあえず入れたい情報を書き出してみよう!
何だか情報が多すぎて、色も見にくいですね…
もし社会人に渡すと、話のタネにはなりますが肝心な名前と顔を覚えてもらえないかもしれません。
名刺を作る際には注意すべき点がいくつかあります。気をつけなければメリットのはずの名刺が、逆に自分にマイナスの印象を与えてしまうこともあります。
そのような事態を避けるためにも、私たちの体験を元に名刺つくりの3つのポイントをお伝えします。
もし自分の名刺を作成しようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
まず名刺に必要な情報は、氏名、大学名、学部です。
誰の名刺なのか、素性をはっきりさせましょう。
またメールアドレス、電話番号も必須です。連絡を取りたい場合に連絡先がなければ意味がありません。
これらの情報は必ず記載しましょう。名刺に載せる個人情報は最低限にしておく必要があるので、上記以外の情報は必要ありません。
いざ名刺を作ると決めても、次に考えなければならないのがデザインです。
印象に残したいという思いから、おしゃれや奇抜なデザインにしてしまう大学生は多いですが、就活に限って言えば、そのデザインはNGです。あくまで相手がビジネスパーソンということを意識して、シンプルな名刺にしましょう。
また、画質を意識することも重要です。一生懸命作っても、実際に名刺作成サイトに反映させてみたら「画質が悪くなっちゃった」なんてこともよくあります。
これで大丈夫だろうとしっかり確認しないまま印刷してしまうと、どんなに良いデザインでも必要な情報が見えにくくなってしまう可能性があるので、何回もプレビューなどを確認しながら微調整することが大切です。
以上に気を付けることで、どんな業界・企業に渡しても恥ずかしくない名刺ができあがります。名刺のデザインでマイナスな印象を与えてしまうのを避けるためにも、シンプルかつ綺麗に仕上げましょう。
大学生は普段、名刺を使わないので印刷する紙にまで意識が回らないことが多いかもしれません。
しかし、名刺にどんな紙を使うかも重要なんです。一番避けたいのが、普通の印刷で使用するような紙を使用することです。せっかくの名刺なのに、安っぽい印象を与えてしまいます。
自分で印刷するのであれば、名刺用の紙を使用する、もしくは印刷だけであれば手頃な値段で印刷してくれるサイトもあります。社会人の方も、ペラペラの紙で印刷された名刺を渡されては複雑な気持ちになってしまいます。渡しても恥ずかしくない名刺を手に取ってもらうためにも、紙はしっかりしたものを使用してください。
名刺は就活中の学生に役に立つ!
大学生が名刺を持つことによって、就活時に得られるメリットはとても大きいものです。
特に説明会、OB訪問などの場では、名刺を持っていない大学生と比べて、その後の展開をスムーズに繋げることができます。また、就活に対して、意欲的に取り組んでいる姿を担当者にアピールすることも可能になり、相手の印象に強く残ることができます。
説明会で顔を覚えてもらえれば、その後の面接も有利に進みやすくなりますし、志望度の高さをアピールすることにもつながるでしょう。名刺には大学生が就活を有利にするメリットがたくさんあります。
他の大学生より一歩先へ進むためにも、この記事を参考にぜひ名刺を作成し、スムーズに就活を進めていきましょう。
また、就活をはじめていなくとも、何か精力的に活動していることがあれば名刺を持つことは効果的です。たまたまあった社会人の方に名前や顔を覚えてもらうためにも作ってみてはいかがでしょうか?
最後までご覧いただきありがとうございました。
みなさんも他の大学生とちょっぴり違うこと始めてみませんか?
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