大学生や就活生のみなさん、将来について悩むことはありませんか?
私は現在大学4年生で、就職活動を通して自分がどのような環境で働きたいかを考えることができました。
しかし、就職活動を始めた頃はどのような環境で働きたいかなど、企業を選ぶ軸が全くわからず、とにかくたくさんの企業の採用試験を受けたり、お給料でしか企業を見ていなかったりしていました。
就職活動をしていた時期は多くの悩みがありましたが、その頃に今回インタビューさせていただいた株式会社リオスの髙山幸治社長の言葉があれば、就職活動との向き合い方がまた違ったのではないかなと感じます。
今回ナビラズがインタビューをしたのは、株式会社リオス(以下:リオス)の髙山幸治社長。
インタビューでは、髙山社長の生い立ちから採用における選考への思い、大学生へのアドバイスまで幅広くお聞きしました。
絶賛就職活動中の方も、就活準備中の方も、就活が終わって入社を待っている方も、みなさんに読んでいただきたい記事になりました!
ぜひ最後までご覧ください!
社長と社員ではなく“親子”の関係!?株式会社リオス髙山社長が描く組織の在り方。
髙山社長へのインタビューを通して感じたのは、とても頼りになる大先輩という雰囲気。
漠然と私が抱いていた“社長”という存在よりも、すごく親身な学校の先生や、同じ部活の憧れの先輩といった印象を受けました。
まずはそんな髙山社長のご経歴を伺いました。

私の父が第一電建株式会社(現:リオス)の社長だったため、幼心から家業の電気工事を継ぐと思っていました。
福岡工業高校を卒業後はすぐに働きたかったため、卒業1年後に父の会社へ入社しました。
当時は社員数が5人に満たない小さな会社で、朝の6時には出社し、深夜1時に退社という毎日。この日々が当時の私にとっては当たり前だったんです
19時間労働ってことですか!?す、すごい…。
自分はそんな長時間働ける気がしません。
そのような状況は長い間続いたのでしょうか?

27歳の時に転機が訪れたんです。
ゆくゆくは私も経営者になると思っていたのですが、当時の私には決算書を読む技術がありませんでした。
経営者には会計の知識が必要だと思った私は、書店へ行き会計の本を数冊購入。
そこで、我流ですが決算書を読めるようになりました。
独学を活かし実際に自社の決算書を見たところ、経営状況が想像以上に悪かったのです。
この時、私の心に火がつき『親父の会社を良くしたい!』と思いました
自社の経営状況の悪さを目の当たりにしたのが転機だったんですね。
髙山社長に対する周りの反応はどのような感じだったのでしょうか?

まず父と意見の食い違いが生じて衝突してしまったんです。
ですが、会社を良くしたいという私の思いは強く、父か私のどちらについていきたいか社員に選んでもらいました。
その結果、私が代表になることになったんです。
代表になったのは35歳の時。
それ以降、経営状況も改善し売上も伸び、当時の私は天狗になってしまいました。
そして、売上10億円を目指すと宣言。ですが、このタイミングで社員がどんどん辞めるようになりました。
そんな状況にありながら、当時の私はなぜ社員が辞めるのか分からなかったんです
急に人がたくさん辞めていくというのは、ショックが大きそうです。

給料についても同業他社よりは多く支払っていましたし、何が不満で社員たちが辞めていったのか理解できなかったんです。
しかし、多くの社員が会社を離れた後に気がつきました。
当時の私は、社員たちを『売上を達成するための兵隊』としか思っていなかった、『ここまでしてあげているのになぜ辞めるんだ』と周りのせいにしていた。このような考え方に問題があるのではないかと気がついたんです。

この気づきは私にとって大きな変化となりました。
社員への向き合い方、接し方が変わっていきましたし、会社で一緒に働いてくれる仲間がいることへの有り難さも痛感したんです。
その結果、会社の雰囲気も変わり、“社員の力”で売上10億円を達成。そして売上だけでなく、当時60%だった離職率も現在では2%未満まで減少しました
当時、多くの社員さんが離職したことによって大きな変化を迎えた髙山社長。
気持ちの変化に関して、もっと詳しく聞いてみました。

私の現在の考えは、『企業は人なり』という言葉に集約されると思います。
社員、お客様、そしてこの地によって働かせていただいている、という哲学です。
この哲学との出会いは父の言葉がきっかけでした。
2014年のある時、『電気工事は街も人も照らす素晴らしい仕事』という父の言葉を思い出したのです。
この言葉は、幼少期に父の仕事現場へついて行ったときに言われたものでした。
忘れかけていたこの言葉を思い出した時、社員、お客様、街への愛や感謝の重要性を強く感じたんです
電気工事は、ただ街を照らすだけではなく人も照らす仕事というお父様からの思いが引き継がれているんですね。
この思いは経営理念などに反映されているのでしょうか?

まず2021年11月に第一電建株式会社から株式会社リオスに社名を変更しました。
この社名にはRise On Shine、『まち、ひと、かがやく』というコーポレートメッセージが込められています。
これは、幼少期に父からもらった言葉が原点

地域に住んでいる人の輝きがさらに増し、この街に住んで良かったと思ってもらう。
そのために『まち、ひと』へ物心両面の豊かさや喜びを提供したいと思っています。
この考えの根底に経営理念があります。
人間尊重を基軸とする企業活動を通して、お客様の喜びと安心に貢献し、全社員の幸福の追求と地域社会の繁栄に寄与すること。
これが私たちの価値観であり、目的です。この目的を達成するために、私たちは社員を雇用し日々活動しています
お客様へ喜びと安心を提供しつつ、社員の幸福も追求するリオスさん。
地域の人へ喜んでほしいという強い思いが伝わってきます!
では、ここからはリオスさんの会社の雰囲気について教えてください。

中小企業の会社の雰囲気は、経営者の哲学がそのまま反映されると考えています。
そのため、リオスの雰囲気には私の考えが反映されているんです。
私の考えとは、過去の経験から学んだ”社員の尊さ”、そして経営理念にあるように人間尊重を基軸とする企業活動。
なので、社員の主体性や幸福感を大切にした会社の雰囲気が構築されていると思います。
私も、社員が幸福感を感じられるか、主体性を持って行動できるかを常に意識しています
社員が幸福感を感じられるかどうかを考えていらっしゃる経営者のもとで働くと、毎日のお仕事がとても楽しそうです!
雰囲気に関して、「社長塾」や「社長と飲む会」をリオスさんでは行っていると伺いましたが、これはどのようなものですか?

社長塾や社長と飲む会は、自分が経営者として社員の幸福のために何ができるかを考えた結果、行きつきました。
経営者には様々な役割がありますが、その一つに社員の努力に気づき評価するというものがあると思います。
そして私は、面と向かって“言葉と表情を使って”社員を評価したいんです。
社員とコミュニケーションを取るというのは私のやりたいことなので、私自身も自然体で行っていますし、社員からも「社長って人間らしいよね」「フランクだよね」と言われるのかもしれません
社長とフランクに話すことができる会社だと、社員からもアイディアが活発に出そうだなと感じます。
髙山社長の社員さんに対する熱い思いが、ひしひしと伝わってきました!
リオスで求められる学生とは?
では、ここからは話をがらっと変えて、採用に関してお伺いしようと思います。
ここまでお話しいただいたように、髙山社長の思いと会社の思いがたっぷり詰まったリオスさんですが、どのような学生を求めた採用活動を行っているのでしょうか。

実は、リオスはなかなか入社しにくい会社なんです。
昨年は約300人が応募してくれて5人しか採用には至りませんでした。
また、5次選考まで採用試験があるので、なかなか学生側としては大変だと思います。

採用のポイントとしては、リオスの経営理念を具現化するのにふさわしい人間力があるかどうか。
なので、その学生さんが何を成し遂げたいのかを重視しています。
逆にいうと出身大学や経歴はほとんど見ていません。
また、幸福感は人から与えられるものではなく、自分自身で作り上げるものです。なので、受動的ではなく能動的であることを重視しています。
こうして、私たちが大切にしている経営理念をベースに採用活動を行っています
学歴を全く見ていないというのは、元就活生の身としてとても驚きです!
就活生が経営理念に共感していることをアピールするのは難しいと思うのですが、どのように学生の内面を見られているのですか?

模擬的に様々なシチュエーションを提示してそれに沿ってアクションをしてもらいます。
例えば先輩の営業に同行した場面など、会社で働けば起こり得る様々なシチュエーションをテーマにどんな行動をするのか考えてもらいます。
特定の場面での行動はとってつけてできるものではなく、その人の考えが反映されます。
このように学生さんの人としての魅力とリオスの経営理念がマッチするかどうかを重視した採用活動を行っています
なるほど…。(就活を開始する前に参考にしたかった…)
だから5次選考まであるんですね!

その通りです。私は縁があって入社してくれた社員を手放したくないと強く思っています。
例えば、まずはお付き合いしてみたいなという思いから生まれたカップルは、もしかするとそこまで気負わずに別れることができるかもしれません。
しかし、結婚や子どもの存在を考えるとなかなか簡単に離れることはできないんです。
こんなふうに私は“採用”というものをとても真剣に考えています。

だからこそ学生さんに入社後のミスマッチを抱かせたくない。
互いに納得したうえで入社してもらうと、離職する確率はとても低くなります。
こうして、社長と社員の関係ではなく、親と子どものような関係を築きたいと思っています
親子のような関係というのは、経営理念や社長と飲む会のお話を伺った時にも感じました!
学生側としても、最初に入社した会社で長く働けるのは理想だと思います。
私自身も就職活動の中で、結果的に雰囲気や思いがいまいち掴めなかった会社さんもありました。
なので、リオスさんのように選考の中でミスマッチがないように自己開示をしてくれる企業さんは就活生にとっても親切だなと感じます。
では、中途採用ではなく、新卒採用を行い続ける意義を聞かせてください。

学生から選ばれる会社であり続けたいという気持ちからです。
経営理念を具現化する過程で、自分たちの孫までもが入社する会社であること、そして地域の30%以上の人がリオスを知っている状態であることというビジョンを掲げています。
これらを測るバロメータとして、学生がどれくらい応募したのかというものがあると考えているんです
なるほど、どれくらいの学生が入社したいかが一つの指標になっているのですね!
学歴よりも、能動的かどうかなどの学生の人間性を見ているリオスさん。選考に経営理念が反映されていることが伝わってきました。
選考について詳しく教えていただき、ありがとうございます!
株式会社リオス・髙山社長が送る、大学生・就活生へのことば
では、最後にこの記事を読んでいる大学生・就活生へのメッセージをお願いします。

大学生のみなさんは、様々なことを勉強していると思います。
そんな中で、就活に有利だからといった理由で勉強している人もいるかもしれません。
でも、就活はゴールではありません。就活は、効率的に自分が成し遂げたいことへ取り組むことができる会社を見つける手段です。
だから、学生さんには進学した目的、勉強をする理由を明確にしてほしいと思っています。
平等に与えられた命をどのように使いたいかを明確にしたうえで活動することで、学びと実りも多くなるでしょう
たしかに最近気づいたのですが、ぼーっとしているとあっという間に年齢だけ増えていくんですよね…。
私も気づいたらあっという間に大学卒業の年を迎えました。人生で何をしたいかは、早く見つければ見つけるほど人生が豊かになりそうです。
早い段階でどのように社会に関わっていきたいかを見つけるのは難しいと思いますが、どのような方法がおすすめですか?

良い人や良書に多く触れることが、価値観を形成する近道だと考えています。
自分の価値観だけでは視野が狭いので、様々な価値観に触れる。
そうすることで自分自身の考えを豊かにして、人生の目標を明らかにしていくことができるかと思います
では現在就職活動を行っている学生へ、髙山社長からアドバイスをいただけますか?

まずは、基本給を見ずに“理念”を見て気になる会社をピックアップしてみてください。
その会社が何を成し遂げようとしているかを確認し、その価値観が自分に合うかどうかを判断基準にしましょう。
基本給だけを基準にすると、入社後苦しむことになります。人は、やりたくないことをやっている時は苦痛です。

そのため、自分がしたいことに挑戦できる会社の方が幸せになれます。
経営者はそれを導く役割。
その人が自分の会社で輝くことができるのかを判断することも役割の一つですし、社員の目標を尊重し応援することも役割の一つです。
なのでまず就活生の方は自分の更なる可能性に蓋をしないで、どうなりたいかをイメージしてください。
いつからでも人は決めた瞬間に変わることができます
ありがとうございます。
私自身も勉強になったインタビューでした。今まで何かと諦めてしまうことが多かったのですが、いつからでも夢を追うのは遅くないと実感できました。
早速、今日帰ったらなりたい自分像を家族や友人に伝えようと思います。
本日は、貴重なお話をありがとうございました!
株式会社リオス・髙山社長のお話を伺って
インタビュー全体を通して、髙山社長の熱意がひしひしと伝わってきました。
将来困ったときや悩んだときは、今日の髙山社長の言葉を思い出そうと思います。
リオスさんでは、『まち、ひと、かがやく』というコーポレートメッセージのもと、地域やお客様のことも考えつつ、社員も大切にしていることがわかりました。
そして、選考にもリオスさんの経営理念が反映されているとのこと。
リオスさんの経営理念である、人間尊重を基軸とする企業活動を通して、お客様の喜びと安心に貢献し、全社員の幸福の追求と地域社会の繁栄に寄与することに共感できるという人はもちろん、リオスさんについて詳しく知りたくなった方は、ぜひリオスのホームページをチェックしてみてください!
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