今回ナビラズが取材させていただいたのは、福岡市中央区舞鶴にオフィスを構えている中村工業株式会社(以下:中村工業)さん。
「建設業はあまり視野に入れていない」「建設業についてあまり知らない」という就活生の方には是非読んでいただきたい記事となりました。
今回取材をさせていただいたのは営業部長の古賀孝憲さんと工事部PC課課長の新田勇太さん。
福岡の建設業を支えるお二人のお仕事に今回は迫っていきます。
中村工業株式会社さんのHPはこちら!
九州のサブコンと言えば中村工業。鳶土工・解体・山留・PC・リニューアル・ダムなどの建築・土木工事を手がけています。190…
中村工業入社のきっかけは「福岡の街と建築物の移り変わり」
中村工業さんに入社したきっかけをたずねると、営業部長の古賀さんはこう話してくれました。

私が高校生や大学生の頃ってちょうど、今皆さんが見ている博多や天神、つまり現在の福岡の姿が作られている途中だったんです
今回取材をさせていただいた学生ライターの砂畑は鹿児島出身、大学から福岡に来て4年目です。僕が福岡に来た時はすでに天神にはたくさんのお店があって、博多にはたくさんのビルがあって、この建築物たちがどうやってできたのかなんて考えたことがありませんでした。
地元でも、身近に建物が建つといえば住居がほとんどで、街の景色をガラッと変えてしまう光景は見たことがありません。
記事を読んでいる就活生のみなさんはどうでしょうか?我々の世代は、なかなか街の大きな変化を見る機会が少ないですよね。

今の若い方たちで言えば、天神ビックバンの最中ですから、完成したときに何かを感じる方がいるかもしれません。
そんな感じで福岡の街の移り変わりに影響を受けたうちの一人が当時の若い頃の私というわけですね。
ソラリアプラザやイムズ、ドームができる様子を見ていたので建築の勉強なんて一切したことはなかったのですが、ぼんやりと“建設業”というものに惹かれたのかもしれません
福岡の街が建築物によって変化していく姿に心を動かされた古賀さんが、建設についてほとんど知らなかったということに驚きました。
しかし、ナビラズでも中村工業さんをはじめ建設業に関わる企業さんを他にもご紹介させていただいていますが、“建設だから理系”という先入観は特別必要ではないということをよく企業の方からお話いただきます。

私は大学ではいわゆるコンピュータ関係の勉強をしていました。だから建設とは本当に無縁だったんです。
私が大学生の頃は、コンピュータっていうものが出てきて、いくつかビジネスになっていた頃だったので流行りといえば流行りだったのですが、勉強しつつもなかなかこの業界に興味を持てなかった節もあるんです。
そんな時に自分を導いたのが建設の世界だったのかもしれません
全く違う勉強をされていた古賀さんは建設関係のお仕事に就くことを決意するわけですが、どうして中村工業さんへの入社を志望したのかを尋ねてみました。

こう言うとなんか偉そうになりますが、一番良く対応してくれたのが中村工業だったんです。
私たちが就活生の時は、リクルートブックという求人がたくさん載った本があってそこから気になる企業にハガキを送って選考に挑むというものだったんですね。建設業に惹かれていた私ですから、もちろん建設会社にハガキを送るんですが、その時の対応が素晴らしかったのが中村工業だったんです。
”何か質問すればすぐに連絡が来る”みたいな感じでその受け答えの良さに驚いたんです。それで中村工業で福岡の建設業に関わることを決意しました
福岡の街が変わる姿を建築物とともに見てきたという業界志望と、当時から現在まで変わらない中村工業株式会社さんの素敵なご対応が古賀さんを建設業に導いたようです。
中村工業株式会社さんの採用情報はこちらからチェック!
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中村工業をPC工法で支える新田さん
続いて工事部PC課の新田さんに入社のきっかけを尋ねると、お近くで取材を見ていられた総務部の宗岡さんと古賀さんが


よく言えばね!

改めて、新田さんがどういった経緯で中村工業さんに入社したのかを尋ねてみました。

もともと私は鹿児島で中村工業と同じような職種の会社で働いていたんです。前の会社と中村工業が一緒に同じプロジェクトを行うことがあって、それで初めて中村工業を知ったんですね。
その時に“せっかくなら福岡で一緒に働かない?”と言われて、入社することを決めたんです。もともと福岡に行ってみたいという気持ちもありましたし、これまでの仕事を生かして働けるならいいかなという思いでした
新田さんのお話からも分かるように中村工業さんは福岡県外にも出張所があります。熊本、長崎、鹿児島にも出張所があり、福岡のみならず九州の建設業を支える企業さんであることがわかりますね。
新田さんが建設業に携わりたいと思ったきっかけをうかがってみました。

もともと建設業というものに興味があったというよりも、私が高校生の時はちょうど九州新幹線が開通したばかりでこれからもっと広がっていくというタイミングだったんですね。
私自身、鉄道に興味があったこともあり、そういう仕事をしたいなと思っていたところ新幹線の事業に携わることができる企業を見つけて入社したんです。結果的には、新幹線とはあまり関わりのない部署になったんですが、そこでの仕事に楽しさを感じて今につながっている感じですね
新田さんはPC工法のお仕事をしています。
PC工法ってなんだ?パソコンを使って建設業を支える業務かな?と思った就活生の皆さん。
パソコンを使うには使うようですが、PC工法のPCはパーソナルコンピュータのPCではないんです。
ライターの砂畑も詳しく知らなかったため新田さんに教えていただきました。

例えば、ビルを建てる時、普通はまず地面を掘って基礎を作っていきます。地面を掘る仕事があって、その後に型枠を作る仕事があって、型ができたらそこに生コンクリートを流し込んで固めてっていう流れを繰り返していくんですね。
じゃあPC工法は何かというと、あらかじめ工場で型枠に生コンクリートを流し込んで設計されたコンクリートの部材を作っておくんです。つまり、簡単にいうと現場で工数をかけて行う作業を前もって工場で大きな部材を作って、運搬して現場で組み立てていくっていうものなんです
英語の『pre』には『あらかじめ』、『cast』には『鋳造する』という意味があるようです。
『precast』には『成型済みの』という意味があって、新田さんが話してくださったように事前にコンクリートの部材を作っておくことがPC工法だそうです。
中村工業株式会社さんの紹介はVTRでこちらからご覧いただけます!
中村工業TV(会社紹介ドキュメンタリー) ドキュメント「街をつくる、人をつくる」…
一言では表せない中村工業のお仕事!
PC工法について教えていただいて、とっても勉強になったという顔をしているライター砂畑に新田さんがこんな言葉を投げかけてくれました。


じゃないと入社した時の私みたいになりますから(笑)全く建設について勉強していなかったので本当にどんな仕事をするか知らなかったんですよね私。
例えば街中で何か建設工事中の建物があるとして、よく壁とかに〇〇建設みたいな看板がありますよね。多分それを見ると、“あ、この建物は〇〇建設さんが全部建ててるんだ”って思うはずなんです。
けどそれは違っていて、一つの建設物ができる時って複数の会社が関わっているんですね。大きな建物の時は200~300くらいの会社が一つになって建物を作っていくんです
200~300!とんでもない数ですよね。
しかし、どうやってそんなにたくさんの会社が関わるんだろうと疑問に思い尋ねてみました。

例えば、さっき新田がビルを建てる流れをざっくりと説明していましたが、それぞれの工程をそれぞれの専門会社さんが行なっていくんです。
地面を掘る会社さん、型枠を作る会社さん、生コンクリートを流し込む会社さんみたいな感じで、それぞれに専門会社さんがいるんですね。
建物を建てるときに1つの会社で全部作業をするって思っていた私ですから、入社した時はまずそこに驚きました。だから、就活生の方も知ってて損じゃないかもしれませんね。私みたいにならないように(笑)


確かに中村工業さんのホームページを見るとたくさんのお仕事をしていることがわかります。
取材前からとても分かりやすくて見やすいホームページだなと思っていましたが、やはりそこには中村工業さんの思いが込められていたようです。

皆さんもぜひ中村工業さんのHPを見てみてください!
中村工業の事業は大きく分けて2つの部門があります。「建築」と「土木」それぞれの部門において、ニーズの高い技術力を磨き、お…
建設業に向いているのは想像力がある人?
ここまでお二人のお仕事についてお話しいただきましたが、ふと思い立って「建設業ならではの職業病みたいなものはあるか」という質問をしてみました。



なんか建設業の人って想像力がすごいよね

想像力?うん、まあ想像力って言えば想像力だし、妄想力と言えば妄想力かも(笑)


まあ、そうですね。いくらしっかりと設計図を作っても100%それを再現するって難しいことなんですね。現場じゃないとわからないことだってあるし、難しい世界なんです。
だからこそ想像力を働かせていないといけないかもしれません。古賀さんはどうですか?

今は営業部長っていう肩書きで仕事をしてるけど、もともと改修工事の仕事をしている期間が長かったんですね。
改修工事って例えばビルの内装を新しくしたいとかそういうものなんですけど、工事に取り掛かる前の段階で、ビルの天井や壁の中を剥がして“ああ、こうなってるんだ”って見ることはできないんです。
お客様に見積もりとか完成図を前もって提示してから工事に取りかかるわけですから、想像しないといけないんです。もちろん設計図とかもありますが、新田もさっき言ったように全てが設計図通りになっているわけではないですし、時間が経っているから当時のままなんて考えにくいですよね。
そこで、想像力?妄想力?が必要になってくるわけです
建設業のお仕事で感じるやりがいとは?
インタビュー前編も終盤。
最後に建設業で働くうえで感じるやりがいについてご質問させていただきました。

先ほども話したように私は改修工事に携わっていた期間が長かったんですね。その時に感じていたやりがいは今でも変わらないです。
もちろん、そもそも私が現場で働くことが好きっていうのもあるんですが、それよりもエンドユーザー(実際に建物を使う方)と近い距離で働くことにやりがいを感じていました。新築の工事ってなかなかエンドユーザーと会うことはないんですね。新築工事が終わったらすぐにその場を出ないとお客様が住めないですから。
ただ、改修工事はまずお客さんと話してイメージを固めて、じゃあいつから工事始めますねといった感じで打ち合わせをして、工事が終われば結果を見てもらって直接反応してもらって、という感じでお客様と関わる機会が多かったんです。
お客様と関わるからこそ結果が良ければ、直接、喜んでくれる姿を見ることもできますし、やらかしてしまえば直接、怒られますし(笑)何より、肌感覚でお客様の反応が分かるということにやりがいを感じていました
新築工事と改修工事でもお仕事の流れに違いがあるんですね。やっぱり奥が深い建設業。
新田さんにもお仕事のやりがいについておうかがいしました。

僕はPC課の仕事にやりがいを感じています。PC工法って専門性、特殊性があるお仕事なんですね。なのでPC工法の専門家がいるんです。
ただ、その中で他の会社の方から“PCについて相談があるんだけど”と連絡が来ると嬉しいなと思います。頼られているというか、困っている人を助けられているというようなやりがいを感じたりします
お二人ともそれぞれのお仕事に対してやりがいを感じていることが素敵だなと思いました。
もちろん、企業で働くことになればいくつか部署があって、その部署ごとにいくつかのお仕事があります。
しかし、中村工業さんはパッとホームページを見ても分かるくらいたくさんのお仕事があってそこにたくさんの種類のやりがいが散らばっていると考えると、とても魅力的な企業さんだなと思いました。

中村工業さんのお話をうかがって
今回は中村工業株式会社の営業部長古賀さんとPC課課長の新田勇太さんに『中村工業さんでのお仕事』についてお話を聞きました!
なんと、次回の記事も古賀さんと新田さんに登場していただいて、今度は『中村工業さんの雰囲気ややりがい』など思いの部分に迫ったインタビューをしています。
前回の中村工業株式会社(以下:中村工業)さんのインタビューではで働く営業部長の古賀孝憲さんと工事部PC課課長の新田勇太さんに 「中村工業に入社したきっかけは?」 「福岡の景色が建築物によって変わる様子を見た!?」 […]
ぜひ中村工業株式会社さんの第二回目インタビュー記事もご覧下さい!!
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